懸念されていた最悪のシナリオが、ついに現実となった。
韓国は7月13日、国際バレーボール連盟(FIVB)主催の「バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)」でフランスと対戦。10日の日本戦(0-3)、12日のブルガリア戦(2-3)に続いての敗北(0-3)となり、1勝11敗で大会を終えた。
一時は同じ勝ち点5のタイをセット率で上回り17位につけていたが、翌14日にタイがカナダとの最終戦でフルセットの末に2-3で敗れ、勝ち点1を追加したことで順位が逆転。韓国は最下位に転落し、VNLからの降格が確定した。
今大会では、最下位の1チームが自動的に降格となるルールが適用されており、韓国は来季のVNLに出場できず、下位大会である「チャレンジャーカップ」に回ることになる。
韓国は今大会、唯一の白星をカナダ戦(3-2)で挙げたものの、それ以外の11試合ではすべて敗戦を喫した。

こうした展開は、以前から懸念されていた。韓国は近年VNLで苦戦が続いており、昨年は2勝10敗で16カ国中15位。2022年と2023年には計24試合すべてで敗れるという屈辱も味わった。今年は“残留”を最大の目標としていたが、それすらも叶わなかった。
韓国女子代表をめぐっては、実力に見合わない高額年俸への批判も絶えない。今回の降格により、韓国女子バレーボールの国際競争力をめぐる議論が、今後さらに加熱することは避けられそうにない。