7月15日に行われるサッカー東アジアE-1選手権の日韓戦では、両国の“ジュビロ磐田OB”が集結する。
日本代表の名波浩コーチと前田遼一コーチ、韓国代表のキム・ジンギュ(金珍圭)コーチ、そして同試合を韓国で中継するOTT「Coupang Play」で解説を務めるイ・グノ(李根鎬)のことだ。また、日本のテクニカルスタッフとして2010~2013年に磐田のコーチを務めた中下征樹氏もいる。
FCソウル監督代行も務めたキム・ジンギュ
キム・ジンギュは2005~2006年の2シーズン磐田に在籍し、J1リーグ通算47試合出場4ゴールを記録。名波コーチや前田コーチともプレーし、磐田所属選手として2006年のドイツW杯にも出場した。
その後はヴァンフォーレ甲府やファジアーノ岡山でもプレーし、2017年シーズン限りで現役引退。翌2018年にFCソウルのU-18ユースである五山(オサン)高校のコーチに就任すると、2020年よりトップチームのコーチを務め、ヘッドコーチに昇格した2023年はシーズン終盤に監督代行として指揮も執った。
2024年1月からはFCソウルの戦力強化室長を務めていたが、同年9月よりホン・ミョンボ監督率いる韓国代表のコーチとして活動している。

前田コーチと得点量産…38歳で引退のイ・グノ
イ・グノは2009年4月に磐田へ加入。直後の同年夏にはパリ・サンジェルマン(フランス)移籍が内定するも本契約に至らず、7月に復帰。同年シーズンは前田コーチと2トップを組み、2人でチームのJ1総得点50ゴール中32ゴール(前田コーチが20G、イ・グノが13G)を挙げた。
2010年夏に磐田を契約満了で退団し、直後にガンバ大阪へ加入。翌2011年にチーム最多かつJ1得点ランキング3位タイの15ゴールを記録した。
その後は主に母国Kリーグでプレー。蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ/現・蔚山HD FC)でAFCチャンピオンズリーグ優勝2回(2012年、2020年)を経験、特に2012年大会は12試合4G7Aで最優秀選手(MVP)も受賞した。
2019年からは韓国プロサッカー選手協会の会長も務め、2023年に38歳で現役引退。現在は指導者転身の準備を進める傍ら、アジアカップやワールドカップ最終予選などの国際大会で解説も務めている。
今回のE-1選手権も、韓国のCoupang Playではイ・グノが日本戦含む韓国代表の3試合すべてで解説を担当している。

ピッチサイド、実況席から日韓戦を見守る磐田OBたちにも要注目。試合は7月15日19時24分キックオフ、会場は韓国の龍仁(ヨンイン)ミルスタジアムだ。
(構成=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)