YouTubeが人工知能(AI)を活用して制作された動画のうち、反復的かつ大量生産されるコンテンツに対して「収益化」を制限すると発表した。
これを受け、韓国スターたちを苦しめてきたYouTube発のフェイクニュースが消えるのか期待が集まっている。
7月9日(現地時間)、複数の海外ITメディアによると、YouTubeは7月15日からYouTubeパートナープログラム(YPP)の収益化ガイドラインを更新する予定だ。今回の更新では、「本物ではない(inauthentic)」と見なされる2種類のコンテンツを取り締まることを目的としている。
今回の政策は、大量生産コンテンツや反復的コンテンツを取り締まるためのもので、視聴者に独自性や実質的価値が欠けると収益化が停止される。
具体的には、重大な改変なしに他社資料を再利用する場合、自身の声ではなく機械音声(TTS)を使用する場合、同じタイプの動画を繰り返し投稿する場合などが対象になる。つまり、AIで100%制作された動画は収益化が完全に不可能になる。
現在のYouTubeには、AIを利用した低品質な動画があふれており、その影響で多くの芸能人がフェイクニュースの被害を受けてきた。

葬儀場の写真に芸能人の顔を合成し、TTS音声(テキストを音声に変換する技術)でまるで実際に亡くなったかのように偽装した動画が多く出回り、それを確認もせず信じる人が増えるなか、スターたちは深刻な被害を受けている。
実際、歌手ナ・フナをはじめ、芸人のシンギル、カン・ホドン、歌手ホン・ソボム、女優コ・ヒョンジョンなど、多くの著名人が嘘の“死亡説”に巻き込まれ、自ら釈明してフェイクニュースの鎮火に乗り出したことがある。
特にコ・ヒョンジョンは、死亡説を初めて耳にした際、衝撃を受け、「本当にそんな話があったのか」と戸惑う姿を見せた。コ・ヒョンジョンは「ショックだ」とし、死亡説を聞いて言葉を失った。
さらに彼女は「その方たちは、私が昨年末に体調を崩したときのことを一番近くで見ていたのではないかと思う。本当に危なかったのも事実だ。危険な状態ではあったが、死んではいない。その後しっかり回復して、今は健康なので心配しないでほしい」と伝えた。
コ・ヒョンジョンは昨年12月、健康悪化で大きな手術を受けたと伝えていたため、さらに悪質だ。

このようにスターたちを泣かせてきた「YouTube発フェイクニュース」が、今回の新しいポリシーによって消えるのか注目されている。
(記事提供=OSEN)
◇コ・ヒョンジョン プロフィール
1971年3月2日生まれ。1989年の第33回ミス・コリアで入賞してデビュー。数々のドラマに出演しながら、1995年に韓国ドラマ史上第2位の視聴率を記録した『砂時計』に出演し、スターダムにのし上がった。その直後に結婚して一時引退するも、2003年に離婚。2005年のドラマ『春の日』で完全復活を果たす。2009年に放送されたドラマ『善徳女王』で、主人公のライバルである美室(ミシル)役を演じたことから、日本でもその名が知られている。
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