ドラマ『私の夫と結婚して』が日本と韓国で話題だ。
まず、小芝風花と佐藤健がW主演を務めている日本版は公開直後、グローバルOTTランキング集計サイト「FlixPatrol」のデータによると、日本のプライムビデオで1位にランクインし、大きな関心を集めている。
それだけでなく、韓国tvNで放送された韓国版も、2024年のプライムビデオ非英語圏コンテンツで最も多く視聴されたコンテンツ7位、TV Show部門で5位を記録したことに続き、今回の日本版公開とともに再び日本プライムビデオのトップ10にランクインし、再浮上を始めた。
視聴者の反応も熱い。日本最大のコンテンツレビューサイト「Filmarks(フィルマークス)」では平均4.1点(5点満点)、世界最大規模のコンテンツ評価サイト「IMDb」では9.2点(10点満点)を記録している。

日本のネットユーザーからは「一般的なリメイク作品とは違う」「日本版としてうまくローカライズされている」「スピード感があり、コメディとサスペンスの要素がうまく混ざっている」「小芝風花と佐藤健の演技が素晴らしく、今後が楽しみ」「アマゾン1位達成おめでとう」など、さまざまな肯定的な評価が寄せられた。
7月4日には第3、4話が配信されるだけに、『私の夫と結婚して』日本版の注目度はますます高まるだろう。
韓国版の出演女優が未だに活動できず?
一方で、韓国では本家ドラマに出演していた女優が話題となっている。日本版でいえば、白石聖が演じている主人公の親友“江坂麗奈”役を担った、女優ソン・ハユンだ。
ソン・ハユンは7月2日、法律代理人を通じて公式立場を発表し、昨年4月に提起された学生時代の校内暴力疑惑を改めて否定した。1年ぶりに沈黙を破った形だ。

2024年4月、韓国JTBCの番組『事件班長』を通じて、ソン・ハユンは過去の校内暴力事件の加害者として指摘された。当時、韓国で放送が終わったばかりの『私の夫と結婚して』を通じて、ソン・ハユンは大きな注目と高い評価を集めていただけに、疑惑に対する視線も一層厳しくなった。
疑惑を提起した人物A氏は、「現在アメリカに居住しているので、『私の夫と結婚してくれ』というドラマと1カ月前に接した。YouTubeのショート動画を見ていた際にソン・ハユンを知り、名前は見慣れなかったが、顔と声を知っていると思って調べてみると、高校のときに昼休みに私を呼び出して、90分間殴ったヌナ(男性が年上女性を呼ぶときに使う、“お姉さん”という意味)だった」と説明した。
続けて「その事件後、私はそのヌナが転校するまで避けていたし、転校後にどうやって生きているのか関心さえなかった。しかしショート動画を見て、その時の記憶が目の前に鮮明に浮び上がり、手や背中に冷や汗が出た」などと主張した。
疑惑が浮上するとソン・ハユンは、すぐに事実無根と否定したが、騒動は沈静化せず、その後、所属事務所との専属契約が終了し事実上の活動休止となった。
それから1年以上が過ぎて、ソン・ハユンは再び校内暴力疑惑を否定。「高校在学時、A氏に対していかなる暴力も行った事実がなく、校内暴力によって強制転校をした事実もない。これらの主張が虚偽であることを示す公的機関の資料および公証陳述書、証拠を捜査機関に提出した」と明らかにした。
さらに「新しい環境で、新たな気持ちで再び大衆の前に立とうと準備している。より謙虚な姿勢と成熟した姿で応えられるよう努力する」と付け加え、芸能活動の復帰に向けて準備していることも伝えられた。
しかしそれを受け、A氏は再び反論し、「私は決して虚偽の事実を流布したり、捏造・歪曲したりしたことはない」と強調。「ソン・ハユン側が自身の過去の問題を隠蔽し、むしろ私を逆告訴しようとしているのは、虚偽告訴の可能性がある」と述べ、今後の法的対応まで予告した。
真相はまだ見守る必要があるが、A氏が真っ向から対立していることもあり、ソン・ハユンの復帰は容易ではなさそうだ。
日本版が絶好調の一方で、韓国版出演女優は1年以上が経ってもドロ沼状態にある。あまりに対照的だが、『私の夫と結婚して』が日韓双方で注目を集めているのは間違いない。
(文=スポーツソウル日本版編集部)