俳優キム・スヒョンが、故キム・セロンさんの遺族およびYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」の運営者キム・セウィ代表を、虚偽告訴の疑いで告訴した。
6月23日、キム・スヒョンの法的代理人である法律事務所LKB&パートナーズは公式声明を通じ、「ゴールドメダリストとキム・スヒョンは本日、YouTubeチャンネル『カロセロ研究所』の運営者キム・セウィ代表および故キム・セロンさんの遺族を、虚偽告訴の容疑で追加告訴・告発した」と明らかにした。
キム・スヒョン側によると、キム・セウィ代表は2025年5月7日14時頃に行った記者会見で、AIディープボイス技術を用いて捏造された故キム・セロンさんの音声ファイルを再生しながら、「キム・スヒョンとキム・セロンさんは中学生の頃から交際しており、それを裏付ける音声が存在する」「キム・スヒョン側が録音提供者に対して40億ウォン(約4億円)を提示して音声の引き渡しを求めたが、拒否されたため殺し屋2人を雇い殺害を試みた」などという、荒唐無稽な虚偽の主張を展開したという。

さらにキム・スヒョン側は、「キム・セウィ代表と遺族は、この捏造された音声を根拠に虚偽の内容を流布するだけでなく、キム・スヒョンを児童福祉法違反などで告訴しており、これは明白な虚偽告訴にあたる」と強調。
「証拠を捏造すること自体が重大な犯罪であるにもかかわらず、それをもとに刑事告訴を行う行為はさらに深刻な犯罪だ。私たちは速やかに追加告訴・告発を行い、関係者が法に則って厳正に処罰されるよう、最善を尽くす」と述べた。
キム・セロンさんは2025年2月16日、ソウル市内の自宅で亡くなっているのが発見された。遺族は葬儀後、「カロセロ研究所」の動画を通じて「キム・セロンは15歳から6年間、キム・スヒョンと交際していた」と主張していた。
これに対しキム・スヒョン側は、キム・セロンさんが未成年だった当時に交際した事実はないと否定し、遺族および「カロセロ研究所」を名誉毀損や性暴力処罰法違反などの容疑で告訴。あわせて約120億ウォン(約12億円)規模の損害賠償請求も起こしている。
「カロセロ研究所」は記者会見で、「未成年時代の交際を証言した通報者A氏が、アメリカ・ニュージャージーで暴漢に襲われ、首を9カ所刺された」と主張したが、その後A氏は動画で「負傷したのは腕」と発言を変更。診断書には「右肩および左手の刺傷」と記載されていたことから、証言の信憑性に疑問の声が上がっていた。

キム・スヒョン側はこれに対し、「A氏の音声はAIで加工された疑いが強く、負傷写真もネット上で出回っている画像であると確認されている。カロセロ研究所と通報者は、存在しない事件をでっち上げ、キム・スヒョンを陥れようとしている」と強硬な対応姿勢を明らかにしている。
法律事務所LKB&パートナーズによるYoutubeチャンネル「カロセロ研究所」への追加告訴・告発に関する公式声明は以下の通り。
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株式会社ゴールドメダリストおよび俳優キム・スヒョンは本日、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」の運営者キム・セウィ代表および故キム・セロンさんの遺族を、虚偽告訴の容疑で追加告訴・告発いたしました。
ご承知のとおり、キム・セウィ代表は2025年5月7日14時頃に行った記者会見において、AIディープボイスなどの技術を用いて捏造された故キム・セロンさんの音声ファイルを再生しながら、「キム・スヒョンと故キム・セロンさんは中学生の頃から交際しており、それを裏付ける録音ファイルが存在する」「キム・スヒョン側がその録音ファイルの提供者に対して40億ウォン(約4億円)を提示して引き渡しを要求したが、拒否されたため殺し屋2人を使って提供者の殺害を試みた」といった、極めて荒唐無稽な虚偽の内容を拡散しました。
さらに、キム・セウィ代表および故キム・セロンさんの遺族は、こうした捏造された音声を根拠に虚偽の事実を広めるだけでなく、キム・スヒョンを児童福祉法違反などの容疑で告訴するに至りました。これは明らかに虚偽告訴に該当します。証拠の捏造自体が重大な犯罪行為であるにもかかわらず、それを基に刑事告訴を行うことは、さらに深刻な犯罪行為です。
ゴールドメダリストおよびキム・スヒョンは、キム・セウィ代表および故キム・セロンさんの遺族に対し、速やかに追加の告訴・告発措置を取ったことをお知らせするとともに、今後も彼らが法と正義に則って厳正に処罰されるよう、最善を尽くしてまいります。
2025年6月23日
株式会社ゴールドメダリストおよび俳優キム・スヒョンの告訴・告発代理人
法務法人(有限)LKB&パートナーズ(L.K.B&Partners)
(記事提供=OSEN)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。