俳優キム・スヒョンの“未成年交際”疑惑が、高級マンションの仮差し押さえという前代未聞の事態に発展し、波紋を広げている。
この現状に納得できないファンたちが、ついに動き出した。
韓国の法曹界によると、美容医療機器メーカー・CLASSYSは今年5月、ソウル東部地裁に対して、キム・スヒョンが所有するソウル市・城東(ソンドン)区の高級マンション「ギャラリアフォレ」に約30億ウォン(約3億円)規模の仮差し押さえを申請。裁判所はこれを認めたという。契約解除と違約金請求が背景にあるとされている。
ファンブチギレ
キム・スヒョンは2013年、この物件を約40億ウォン(約4億円)で購入。現在の市場価値は135億ウォン(約13億5000万円)に達するとされる。

この件について、キム・スヒョン側は提携メディア『OSEN』の取材に対し、「差し押さえは事実であり、広告主側が契約書の条項を根拠に違約金を請求しているようだ」と認めつつも、「被害者であるキム・スヒョンが、むしろ二次被害を受けている」と強い遺憾を示した。
さらに、キム・スヒョンに関する一連の疑惑を暴露してきたYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」にも言及。「捏造されたカカオトークのやり取りや録音が、法的判断に影響した可能性がある」とし、冤罪であることを強く訴えている。
こうした中、ファンたちはCLASSYSの対応に対し猛反発。「契約を口実に俳優の個人情報を無断で晒し、無実の被害者に対して不動産差し押さえまで行うのは明らかな二次加害だ」とSNSを中心に怒りの声が噴出している。「公式声明がない場合、CLASSYSの全ブランドと製品に対する全面的な不買運動に踏み切る」とする抗議声明も出された。
キム・スヒョン側も反撃
今回の一連の騒動の発端は、今年2月にこの世を去った女優キム・セロンとの“未成年交際”疑惑だ。カロセロ研究所は3月以降、キム・スヒョンがキム・セロンさんの未成年時から“不適切な関係”にあったと主張している。
これに対し、キム・スヒョン側は「交際が始まったのはキム・セロンが成人した2019年夏から2020年秋まで」と反論。

最終的にキム・スヒョンは、カロセロ研究所のキム・セウィ代表およびキム・セロンさんの遺族らを、性暴力処罰法違反や情報通信網法による名誉毀損などの疑いで告訴。また、約120億ウォン(約12億円)にのぼる損害賠償請求訴訟も提起している。
今月9日には、キム・セウィ名義の物件に対する仮差し押さえが裁判所により認められた。申請したのは、キム・スヒョンの所属事務所「ゴールドメダリスト」だ。
キム・スヒョン側は、「差し押さえの対象は複数ある。まず5月20日にカロセロ研究所の後援口座に対して、キム・スヒョンとゴールドメダリストが共同で仮差し押さえを行った。さらに、6月9日にはキム・セウィ代表の自宅も仮差し押さえされ、こちらはゴールドメダリストが単独で申請した」と説明している。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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