韓国では最近、女優や元K-POPアイドルの歌手たちがタトゥーを消す動きを見せている。
理由は「きれいな体で過ごしたい」という思いから、「今思えばバカみたい」との後悔まで様々だが、高額な費用と強い痛みに耐えながら除去しているようだ。
タトゥーがトレードマークのようになっていた歌手ヒョナは、5月14日に公開されたYouTubeチャンネル「イ・ヨンジンYouTube」の動画を通じて、タトゥーを除去中であることを明らかにした。
ヒョナは「全身のタトゥーを消すには時間がかかる」とし、「母に“もうやりたいことは一通りやったのだから、一度きれいな体で過ごしてみたらどう?”と勧められて始めた」と語った。また、「すごく痛くて、4回ほど受けたところで一旦やめている」と正直に明かした。

ヒョナ自身が話す通り、彼女の体には全身にタトゥーが入っていた。
例えば、2021年7月に「LIFE」という文字のタトゥーを紹介したことがある。元恋人であるイドン(DAWN)との“カップルタトゥー”だ。イドンの右手に「LI」という文字が、ヒョナの左手に「FE」という文字が入っており、2人が手を並べると「LIFE」という文字が現れるタトゥーだった。

また、2022年3月にもヒョナは、別のカップルタトゥーを公開。2人の腕に小さな数字が刻まれており、ヒョナが「23」、イドンが「25」と入れている。これは2人が出会ったときの年齢を意味しているという。
ヒョナは2024年10月にHIGHLIGHT出身の歌手ヨン・ジュンヒョンと結婚したが、前出のカップルタトゥーなどをすべて消そうと努力しているわけだ。
なかなか消えない全身タトゥー「30回以上」
ヒョナと同様に、全身に入ったタトゥーの除去を告白したスターとして代表的なのは、女優のナナだろう。
ナナは2022年9月、映画『告白、あるいは完璧な弁護』の制作報告会に登場した際、肩から腕、太もも、足首、足の甲まで全身にタトゥーを入れた姿を披露し、強烈なインパクトを残した。

後日、別作品のイベントでは「自分の意思で入れたタトゥー」と明かし、「いつか、なぜタトゥーを入れたのか話す機会があると思う」としながらも、「これはあくまで個人的な理由だった」と説明した。
ただ、それから1年も経っていない2023年8月、一転して「除去を進めている」と明かし、注目された。
彼女はタトゥーを入れた理由として、「私は当時、メンタル的に大変だったのでタトゥーを入れた。私だけの感情表現だった。はたから見ると、すごく無知な方法だが、タトゥーというものが私の感情を解消できる唯一の方法だった」と語った。
さらに「今思えばバカみたい」と率直に述べ、「タトゥーを消すことに対する心残りはない」と伝えた。
ただ、ヒョナが「すごく痛くて、4回ほど受けたところで一旦やめている」と話したように、ナナも完全に消すには時間がかかっているようだ。
今年1月、ナナは自身のYouTubeチャンネルを通じて、タトゥーの除去について「半分に分けて30回以上消したと思う。今もまだ消している。あと何回残っているかわからない」と明かした。
また、「タトゥーをカバーしなくてもいいほど、ぼやけている」と現状について説明し、「(除去施術は)痛い。タトゥーを入れるより消すほうがずっと痛い。慎重に決めることをお勧めする」と視聴者に助言を送っている。

ヒョナやナナほど積極的に消そうとしているわけではなさそうだが、女優ハン・ソヒもタトゥー除去を行った代表的なスターだ。
彼女は2020年のドラマ『夫婦の世界』でブレイクしたが、注目が高まるにつれてデビュー前の写真が拡散された。そこには、両腕に大きなタトゥーが入った姿が写っていた。
しかし芸能活動を始めた後、すべて除去。費用は約2000万ウォン(約200万円)にのぼったという。ハン・ソヒは「過去の私も今の私も変わらない。ただ、仕事を始めると制約が生じる。その変化に合わせて今の自分があるだけ」と淡々と語った。
それでもハン・ソヒは、現在も本物か偽物か判別がつかないタトゥーが入った姿をたびたび見せており、タトゥーへの深い愛着もうかがえる。

入れると話題になり、消すとまた注目される。スターたちのタトゥーは、人々の視線を引き寄せてやまない。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
■【写真】ハン・ソヒ、首元から腕まで「タトゥーびっしり」薄着SHOT