川崎フロンターレのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)決勝進出に韓国紙も反応している。
川崎Fは5月1日(日本時間)、サウジアラビア・ジッダのキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアムで開催されたACLE準決勝でアル・ナスルに3-2で勝利し、決勝進出を果たした。
川崎Fは試合開始早々の前半10分にFW伊藤達哉(27)のゴールで先制。同28分にFWサディオ・マネ(33)のゴールでアル・ナスルに同点に追いつかれるも、同41分にMF大関友翔(20)、後半31分にMF家長昭博(38)が追加点を決め、3-1と突き放す。
終盤の後半42分にはMFアイマン・ヤヒヤ(23)のミドルシュートで1点を返されたが、1点差を守り切って勝利を収めた。
今季J1リーグで現在8位川崎Fは、今回のACLEリーグステージで光州(クァンジュ)FCにホームで0-1と敗戦。スター選手を擁する西アジア勢と比較すると、客観的な評価では決して“優勝候補”と見られていなかった。それでも、今季から指揮を執る長谷部茂利監督のもと、決勝まで駒を進めた。

一方のアル・ナスルは、FWクリスティアーノ・ロナウド(40)とマネという二大スーパースターに加え、元アストン・ヴィラのFWジョン・デュラン(21)、元インテルのMFマルセロ・ブロゾビッチ(32)、元ライプツィヒのDFモハメド・シマカン(24)、元マンチェスター・シティのDFアイメリク・ラポルテ(30)など、欧州主要リーグで活躍したトップクラスの選手を多数擁した。
指揮官もミランなどを率いたステファノ・ピオリ監督が務めており、戦力面だけを見れば川崎Fを大きく上回っていた。
今大会はサウジアラビア勢の強さが際立つ。特にサウジ集中開催のファイナルステージでは顕著で、準々決勝ではアル・ヒラルが光州FCに7-0で大勝し、アル・アハリもタイのブリーラム・ユナイテッドに3-0で完勝。アル・ナスルも横浜F・マリノスを4-1で破り、ベスト4まで進んでいた。
東アジア勢の劣勢が続いたなか、見事に川崎Fが悲願の初優勝まであと一歩のところまで進出した。
決勝の相手は、準決勝でアル・ヒラルを3-1で破ったアル・アハリ。試合は日本時間4日1時30分キックオフだ。