【進化するオフィス】まるで「駅ビル・アトレ」風な親しみやすいオフィス!風土改革狙って進んだフリーデスク……アトレ | RBB TODAY
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【進化するオフィス】まるで「駅ビル・アトレ」風な親しみやすいオフィス!風土改革狙って進んだフリーデスク……アトレ

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アトレ本社オフィス全体@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス全体@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス全体@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス全体@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス全体@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス設備@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス設備@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス設備@撮影:渡邉
  • アトレ本社オフィス設備@撮影:渡邉
 在宅ワークやフリーアドレスの導入など、ハイブリッドワークが浸透するなかで進化を遂げているオフィスを紹介する本連載。今回はアトレ (atré) などの駅ビルを開発・運営する株式会社アトレの本社オフィスを紹介する。

ワクワクした仕事を。フリーアドレス化の導入の狙い


緑が多く、デスクや椅子が異なる。カフェのようなフロア


 アトレでは2016年頃より全社でフリーアドレスを導入し、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年からは無制限でのテレワークを実施。現在も尚、月に8回までのテレワークを可能としている。アトレ全19の事務所に従業員約450名が在籍。今回取材に伺ったJR恵比寿駅近くにある本社オフィスには140名程の社員が働いている。

 フリーアドレス導入時には、「もっと atre vie!(魅力的な 人生を)」をコンセプトに、オフィスのフルリニューアルをおこなった。組織を超えた横断的なコミュニケーションの醸成、コラボレーションの活発化、生産性向上が図れる働きやすい環境をつくることで、社員の満足度向上を狙っての改革だ。

 2016年当時、フリーアドレス導入はまだ一般的ではないなかで、当時の社長がワクワクする仕事の仕方に変えていくとの方針がきっかけでスタートした本プロジェクト。「真面目な雑談をすることで新たなアイディアを生み、さらには普段なかなかコミュニケーションが取れない若手との接点を持ちやすくすることで、生きた声を活かした経営判断へとつなげていく狙いもあった」そうだ。

 因みに改革当時、全社員にiPadを配布して紙での会議資料を廃止。シンクライアントの仕組みを進めるなど、いち早くデジタル化に切り替えたタイミングでもあった。(※現在はiPadは使用していない)


新フロア計画のポイントは社長がフロアの真ん中に


社長の席はあえて真ん中に位置する


 フリーアドレス導入及びオフィス全体のリニューアルには、5つの約束を社内の共通認識として掲げ、改革を進めた。

・もっと、楽しく!
・もっと、家族に!
・もっと、お客様!
・もっと、癒しを!
・もっと、挑戦!

そんな快適で楽しく、刺激的なオフィス環境を目指したなかで、一番のポイントは社長室と役員室を取っ払い、あえて社長・役員の席はフロアの真ん中に設置したことだという。

デザインの異なる椅子や床


カラフルな椅子も


 さらに、これまで役員・来客者・社員の同線が混同していた点にもメスを入れ、会議室エリア、執務エリアを明確にした。エリアによって異なるデスクや椅子が設置され、社員は好きな場所を選び自由に業務に取り掛かっている。

動線はあえて一直線にせず、回遊性を高めたレイアウト


 壁のないオープンな空間を基本とし、メイン動線を一直線にしないことで回遊性を高めており、遊び心も感じられる。本社オフィスの内装デザインをアトレの内装を手掛ける会社が手がけたとのことで、全体的にポップで明るく、アトレと同じ世界観が漂う印象だ。

マッサージチェアも自由に使用できる。



お菓子の販売機やドリンク自販機、電子レンジなども設置されている


仕事アイディアにつながる雑誌や書籍なども自由に手に取れる


 中央には休憩エリアを配置し、ここは集まりやすいコミュニケーションの場となっている。自動販売機や電子レンジ、雑誌なども並べられ、自由に息抜きできる。

オンライン会議専用ブースは4か所用意されている


 オンライン会議をするための半個室や専用BOXが計4つある。コロナ渦で新設したとのことだ。予約制ではなく、空いていれば自由に使用できる。

立ちのスペースで集まることも多いという


会議室での打ち合わせも可能



観葉植物やフェイクグリーンが随所に点在している


 オフィス全体を通して、グリーンレイアウトが施され、これも駅ビルのアトレを彷彿させる。


駅ビル・アトレの親しみやすさが漂ったオフィス環境


エントランスは駅ビル・アトレのよう。来客者にも喜ばれるそうだ


エントランスは駅ビル・アトレのよう


 5つの約束を掲げ、スタートしたオフィス改革の効果はあったのだろうか。
結論から言うと、社員はスムーズに馴染み、狙い通りコミュニケーションが闊達に行われているという。
PCを持ち寄ってすぐに話せることで、作業効率が上がり、固定席だった時と比べて退社時の帰りにくさもないため、残業が減ったという点も大きなメリットだろう。

 一方、どこの席を選んでも良いとしながらも、固定席になりがちになるという課題もあるという。しかし、「本人が動かなくても周りが環境を変えてくれる」ことで、常に新鮮な環境が循環しているようだ。数値的な部分では、個人の私物や紙の資料の60~70%の大幅削減につながったとのことで、様々な側面から改革の効果が伺える。

 アトレのオフィスは、随所に「駅ビル・アトレのあの親しみやすさ」が漂った、居心地の良い職場環境が整えられている。風通しのよさが伝わるオフィスは、テレワークではなく出社を選ぶ社員も多くいるというのも納得だ。

《渡邉香織》
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