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【トレンド】2015年は次世代エコカー元年ってご存知?……背景を分析

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 こういったPHV・EV普及の背景として技術面の進化が挙げられる。電子部品メーカーのロームは2014年のCEATEC JAPANで、EV用リチウム電池の価格の低下や、電池のエネルギー密度の向上といった近年の動向を指摘。続いてこの先2~3年のうち、PHV・EV関連のさまざまな技術ファクターが同時並行的に変化すると予想する。そして関連技術や環境が整い、PHV・EVが一気に普及する変換点=ティッピングポイントを2015~17年に迎える、というのがロームの仮説だ。補助金面でも、経済産業省が3月12日、PHV・EVの高速道路利用者に調査協力費最大6万円を支給すると発表するなどの動きがある。

 EVやPHVの充電は、乗車しない夜間に行なう。初期のEVは走行可能距離が短く昼間も充電が必要になるため利用は限定的だったが、充電設備が整備され、都市部ではストレスなく利用できるようになった。急速充電器は約3000基(CHAdeMO 協議会調べ。2015年2月末時点設置ベース)、普通充電器は約1万1000基(電動車両用電力供給システム協会調べ。2014年12月末時点出荷ベース)が設置されている。

 PHVはハイブリッドカー=HVとEVの両方の動力システムで走る、環境負荷と走行距離の両方を担保したエコカーだ。トヨタ『プリウスPHV』が「充電プリウス」をキャッチコピーにしているように、通常はEVと同様に充電池の電気を使って走行する。充電量が減ってくるとエンジンで発電機を回す(この時は排ガスが発生する)。さらに充電量が減ると、エンジンの動力を走行に直接振り分けて、従来のHVと同様の走行モードになる。このようにHVに充電=プラグイン機能を追加したのでPHVと呼ばれる。現時点では最も現実的な次世代エコカーとして、2014年は国内外で市場投入が相次いだ。

 日本では2015年もPHV・EVの投入が続く予定だ。すでに2月にフォルクスワーゲンがEVの『e-up!』を発売し、今後もPHVではアウディ『A3スポーツバックe-tron』、『Q7』、BMW『7シリーズ』、フォルクスワーゲン『Twin-up!』、EVではフォルクスワーゲン『e-Golf』の投入が予想されている。すでに販売中のPHVのトヨタ『プリウスPHV』やEVの日産『リーフ』も、これら新型車の登場に伴って再注目されているようだ。
《高木啓》
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