--- アプリの最適化を行う上で、御社で提供しているサービスがありましたら教えてください。荒井:最適化を行うためには、まずアプリを利用しているユーザーのことを知る必要があります。そこで弊社ではモバイルアプリの分析機能を提供しています。具体的には、アプリの中でどの機能が使われているのか、ある画面を移動するためにどのUIが利用され、そこにどのぐらいとどまっているのか、さらにはアプリが生成するデータの統計を取得し分析画面から見られるようにしました。---ほかにも、こうした最適化に向けたサービスは何かあるのでしょうか?荒井:A/Bテストの機能をコンポーネントとして提供しています。アプリの仕様を決めるときにどちらがベストなのか判断できないときがあります。例えば、ボタンの色の候補に赤と青の2色を考えている場合、ユーザー課金するメニューの言葉が“購入する”がいいのか、“アップグレードする”がいいのかなどです。このようなときはどちらが良いのか2つのバージョンのアプリを作って試すのではなく、A/Bテストの機能をつかいます。アプリには仕様が決まっていないところには変数だけをを入れておきます。その上で、開発者のコンソール上でボタンを赤色にするユーザーの割合、青色にするユーザーの割合を指定します。その上で、どちらがボタンの方がより多く押されたのかの統計を取ります。統計的に優位な差が出るだけのデータが集まった時点で、優位な方の色を開発者コンソールから指定すると全てのユーザーにその色が現れることになります。このA/Bテストの機能を使うとアプリのアップデートバージョンを出すことなくアプリの最適化ができます。改善結果を素早く反映できるというメリットもあるわけです。最近ではAppleの承認プロセスが長くなっており、アプリのリリースに下手をすると1ヵ月近くかかるようになりました。しかし、この機能を利用すれば、利用されているアプリの中でUIの設定などを一瞬で変えることができます。--- ABテストはどのような種類のアプリで重要になるのでしょうか?荒井:種類を問わずに効果はあると思いますが、一番必要としているのはゲームではないでしょうか。ボタンにどういう文言を入れるかで、コンバージョンレートが大きく変わる世界と言われていますので。何百万人のユーザーがいるアプリであれば、5%変わるだけでも収益に大きく影響すると思います。キャンペーンアプリについても、短い期間中に延々とアプリをリリースし直すことは不可能ですから。ユーザーにアピールしたい情報をきちんと見てくれたか。そこに至るまでの操作手順は適切かどうかを確認することは大事ですね。--- 最適化以外で「Kii Cloud」が行っている新しい取り組みは何かありますか?荒井:最適化に続く機能として、ユーザー獲得(グロース)を促進する機能の提供にも力を入れています。企業がアプリのダウンロード数を増やすには、アプリにバナー広告を貼るのが一般的です。しかし、これではダウンロード1回10円の成功報酬でも、10万人のユーザーにリンク先を見せるためには100万円の広告費が必要になります。これでは収益率の低いアプリは投資が高すぎて、ユーザーを増やすことができません。この問題を解決するために、我々はソーシャルでユーザーの知名度が広がっていく仕組みを提供しています。フェイスブックやツイッターへの投稿、アドレス帳から友達にメールを送信するなど、仕組みを提供しています 。さらに重要なのはあるアプリにとって、そのうちどの方法が有効だったかを統計化するということです。我々はそこを可視化し、最善の方法を選ぶ機能を提供しています。
【インタビュー】SKE48・鎌田菜月、水着やランジェリーに挑戦した初写真集は「発見や自信をもらえることが…」 2025年4月20日 SKE48・鎌田菜月の1st写真集『やさしい日差し』(KADOKAWA)が…
【Interop Tokyo 2018】ネットワーク機器をクラウド管理!ディーリンクジャパンからIoT時代の新提案 2018年6月14日 ディーリンクジャパンは6月13日、幕張メッセで開催中の「Intero…