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みんなを幸せにする“寿ビデオ”…こうやって作る、こうやって見せる

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寿ビデオ(イメージ)
  • 寿ビデオ(イメージ)
  • ウェディングプランナー、有賀 明美さん
  • 寿ビデオを多数制作している、高橋健太さん
  • 高橋さんが作った絵コンテの例
  • 寿ビデオ大賞
■制作者から見る「寿ビデオ」の持つ意味

 そんな寿ビデオだが、動画サイト等で公開している人も多いようだ。外資系企業勤務の会社員、高橋健太さんが制作した寿ビデオは、YouTubeにアップ後1週間で再生5万回を記録した。この作品以外にも複数の寿ビデオを制作しているという。

 彼が寿ビデオを制作するようになったのは「中高時代の友人と再会するときに当時の映像が残っているものは何回でも見るし、思い出話もより一層盛り上がるな~ということに、ふと気が付いたんです。それに気付いた時、すごく後悔しました。なんでもっとちゃんと映像にして残してこなかったんだろうって」と思ったことがきっかけだという。

 寿ビデオの制作もアマチュアとは思えないほど本格的だ。まず意識するのは、「映像を送る・プレゼントする対象は誰か?」という点。メッセージの対象を明確にし、コンテンツを作り込んでいく。ただし「何を伝えたいか?」というメッセージは1つだけに絞る。このメッセージの方向性が企画全体の骨格を決めることとなる。1人で集中的にブレストし、その後、おもしろいアイデアが思いつきそうな友人に、とにかく自分のアイデアや企画内容を話しまくるといったことも行うそうだ。

 そして、シーンやアイデアを絵コンテ(カットシートとも)に落とし込み、ロケハン、撮影の予行演習を行う。そうして撮影した素材は、編集することとなるが、ここでは、映像編集の経験者、プロの人に意見をもらったほうがいいとのことだ。

 こういった一連の作業はすべてが大変だが、その中でも高橋さんは、努力・労力では解決出来ない点として「何を伝えるか?」「どう表現するのか?」の2つが最重要だとしている。この2つは特にクリエイティブな発想を必要とし、本当に毎回頭を悩ませる点だ。「考えに考え抜いても出ない時もあるので、僕はいつもここが最も苦労します」という。3~5分程度のウェディングサプライズビデオで、2か月の時間を掛けるそうだ。ロケ場所や登場人数が多くなるほど時間も掛かるわけで、スケジュール管理も重要ポイントだとアドバイスしている。

 このように「寿ビデオ」に対する興味が高まっている中で、“見た人を幸せにする”をテーマに「寿ビデオ大賞」(主催:アクサダイレクト生命)が、11月20日に大賞の発表を控え開催中だ。応募は閉め切られたが、作品を閲覧できる。また、YouTubeなどで「寿ビデオ」「結婚式」などと検索すれば、多数のムービーがヒットする。これから寿ビデオを作ろう、という人には、参考になるかもしれない。

高橋さん制作の寿ビデオ


《冨岡晶》
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