劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」 錦織博 監督インタビュー 前編 | RBB TODAY

劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」 錦織博 監督インタビュー 前編

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  • (c)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX MOVIE
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劇場版「とある魔術の禁書目録 
-エンデュミオンの奇蹟-」 
錦織博 監督インタビュー

2013年2月23日の公開以来、ロングランを続ける劇場版『とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-』、原作からテレビシリーズ、そして劇場へと広がった話題作だ。
劇場版はオリジナルのストーリーとなりファンを喜ばせた。また大きなヒットにつながった。こうした作品はどうやって誕生したのだろうか。錦織博監督に、作品について伺った。
[インタビュー取材・構成:数土直志]

劇場版『とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-』
http://www.project-index.net/

■ 映画になった「とある魔術の禁書目録」のみどころは?

―― アニメ!アニメ!(以下AA)
監督は本作で、作品と5年間付き合っていることになります。ひとつの作品としてはかなり長くなります。

―― 錦織博監督(以下錦織)
はい。これまでに2期分、24本ずつ制作してきましたから、期間としては長いですね。「インデックス」の原作はずっと続いているので、たくさんあるなかから順番に、1つずつ、山を崩すようにやっていっています。原作は先まで読んでいるので、キャラクターたちの活躍を描くのを待ち遠しく思っています。

―― AA
映画の作り方と、テレビの作り方は相当違うと思います。今回、劇場の長い尺になったことで何か変わったことはありますか?

―― 錦織
今回の一番大きな違いは、オリジナルのストーリーであるということです。そのため、あくまでも映像化をするという前提でストーリーを作っていきました。原作者の鎌池(和馬)さんからいただいたアイデアをもとに、脚本段階から映像にして映える場面づくりを意識していました。おかげでよりテンポ感なども出せたと思います。

―― AA
音楽がテーマだったり、宇宙エレベーターが出たりなど映画的な華やかさは意識されましたか?

―― 錦織
何かひとつ大きい仕掛けを入れたいという要望は、最初にプロデュースサイドからありました。歌という題材を中心にしようというのもその一つです。それを鎌池さんが受けて、宇宙エレベーターをはじめいろいろなアイデアを出していただきました。いや、とにかくその物量と面白さには圧倒されましたね。

―― AA
今回、歌が6曲入っています。これを自然に盛り込むのもなかなか巧みかなと思います。

―― 錦織
最初に曲数が決まっていたというよりは、どの曲が映画の中でどうかかるのが良いかを考えていきました。むしろ最初に提案いただいた曲から無理を言って一曲追加でお願いしたりしています。そのおかげでそれぞれのシーンの雰囲気に合った曲ができたかなと思っています。

―― AA
歌っていらっしゃる三澤さんは、最初から決まっていたのですか。それとも歌える方を探されたのですか?

―― 錦織
選択としては声の部分と歌の部分を別の方でやるという考えもあったんです。
劇中では短い日数ですけど、歌うことで(アリサが)成長していく過程を描きたかったんです。歌をテーマにしているということもあり、役者の部分と歌の部分が両方できる方がいいだろうということで三澤さんに決まりました。アフレコ時や曲の収録の際には、キャラクターづけや演技指導などもあらかじめ細かく決め込まず、現在の心境と合わせて演じてくださいとお願いしました。

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■ 劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」、その人気の秘密

―― アニメ!アニメ!(以下AA)
本作は大ヒットになったのですが、監督は”なぜこんなにファンの支持を受けたのか?”をどう考えられますか。

―― 錦織博監督(以下錦織)
もともと原作がとても人気のある作品ですから、まずはファンの方に喜んでもらいたいという目標はありました。とくに自分たちで意識したのはアニメ映画らしさです。本来、アニメ映画はこうあるべきじゃないかというのを最初に結構話しました。松倉(友二)プロデューサーと話したのは、勢いがあって最後まで駆け抜ける、途中で停滞することない作品をつくろうということでした。そしてオールスター的にキャラクターを出すことでお祭り感や密度感を出したかったんです。そこを楽しんでいただけたのは嬉しかったですね。

―― AA
今、キャラクターの話が出ました。キャラクターは非常に盛りだくさんです。アニメ映画でオールスターにするとなかなか配分が難しいのですが、それを全く感じさせません。

―― 錦織
『インデックス』はもともと原作段階からすごく個性があって、立っているキャラクターが多いんです。それぞれみな、TVシリーズから長く付き合っていますので、ある状況やシチュエーションに放り込むだけで自然にどんどん動いていってくれます。
逆に最初に配分した、これぐらいの分量を与えておけば大丈夫だろう、みたいなところからはみ出して、場面を取り合うというか、どんどん主張していくんです。キャラクターがどういうふうに活躍するとかは心配してないのですが、それが作品中に入らないんじゃないかという心配はありました。
映画を作るときには、思い切り整理して少ない人数でじっくり見せる作り方と、とにかく既存のキャラクターを含めてみんな出るんだという作り方と両方あると思いますが、今回は後者を選んだわけです。

―― AA
『レールガン』のキャラクターも出てくるのですが、こちらはテレビシリーズでは、監督が違う作品です。そこは難しくなかったですか?

―― 錦織
「とある」シリーズの中でも『インデックス』と『レールガン』ではキャラクターの立ち位置、特に美琴の描き方が違っていて、その内面の出し方が難しいところです。
特に声をやってもらった佐藤利奈さんにどのあたりで美琴を成立させるかというのは、いろいろ話し合いました。
佐天役の伊藤かな恵さんも、禁書目録として出演するのは初めてでしたが、自然に入ってくれたのでよかったですね。
最初はもっと調整など難しくなるかと思っていたので、その辺はうまく共存できました。


劇場版『とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-』
http://www.project-index.net/

《animeanime》

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