デジタル化で失われた文化を再び……富士フイルム Year Album | RBB TODAY
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デジタル化で失われた文化を再び……富士フイルム Year Album

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東日本大震災の被災地で実施した「写真救済プロジェクト」で思い知らされたのは、ここ10年あまりの紙焼きプリントが少ないという実態だった。
  • 東日本大震災の被災地で実施した「写真救済プロジェクト」で思い知らされたのは、ここ10年あまりの紙焼きプリントが少ないという実態だった。
  • 写真の持つ魅力や価値、その力を付加価値の高いサービスで提供していく。
  • それが富士フィルムの新事業、フォトルネッサンス。
  • 写真で人生を豊かにする。その第一弾が「Year Album」となる。
  • フォトブック作成サービスに最先端の技術を投入する。
  • イメージング事業部の山元正人部長。手にするはYear Albumで作り上げたフォトブック。
  • インスタントカメラ「チェキ」も女子高校生を中心に再びの盛り上がりを見せているという。
 デジタルカメラが普及し、さらには携帯電話やスマートフォンでも写真が撮れるようになったことで、「写真を撮る」という行為自体は今では特別なものではなくなったが、その代わりに失われていったのは「写真をプリントするという文化」だとする。

 富士フイルムは東日本大震災の津波被害を受けた被災地で、海水や泥に汚れた写真やアルバムを救う「写真救済プロジェクト」を推進しているが、この活動を通して同社が知ることになったのは「古い写真はあるが、10年ぐらい前から紙焼きプリントが減少している」という現実だった。10年ぐらい前というのはカメラがデジタル化し、写真をデータでやり取りするようになった頃に一致している。

 デジタル化によって以前よりも気楽に写真を撮れるようになったのだが、その一方で大量に撮った写真データを持て余すようになった。撮ってすぐのタイミングならともかく、後になってからお気に入りの1枚を探し出そうと思っても、なかなか探しきれない。

 同社がユーザーを対象に行ったアンケートでは、小学生以下の子供をもつ母親の約8割が「わが子の写真をアルバムにして残したい」、9割以上が「写真を整理したい」と思っているのだが、現実的には「思っているだけで終わってしまう」ようだ。

 「写真を紙にプリントした状態で後まで残してもらおう」、「ママは忙しいから、もっと簡単にアルバムを作ることができるようにしよう」という思いが今回の「Year Album」開発につながっていったという。

 同社はイメージング事業の新戦略に「フォトルネッサンス」を掲げ、技術革新を進めていくことで、従来は成し得なかった新しい商品や、付加価値の高いサービスの提供を今後進めていくが、Year Albumはその第一弾となる。
《石田真一》
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