【CEATEC 2012 Vol.45】スマートフォンが生活の中心になる近未来をデモ……NTTドコモ(その2) | RBB TODAY

【CEATEC 2012 Vol.45】スマートフォンが生活の中心になる近未来をデモ……NTTドコモ(その2)

 デジタル家電の展示を主軸としてきたCEATECは「スマート」というキーワードを打ち出しつつ、家電がネットワークにつながることで、より一層便利な近未来を垣間見ることができる展示会へと進展をとげている。

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NTTドコモのブース。ロボットに話しかければ、適切なコンテンツを個人のスマホに情報を送ってくれる。こんなロボットが家庭に1台あれば楽しそうだ。
  • NTTドコモのブース。ロボットに話しかければ、適切なコンテンツを個人のスマホに情報を送ってくれる。こんなロボットが家庭に1台あれば楽しそうだ。
  • 「スマートフォンとつながる家電生活」コーナーでは家庭の室内を再現し、スマートフォンを使って家電品をコントロールするデモが行われる。
  • 新たなコミュニケーションスタイルとして着目したいのは家庭用ロボットを通じたクラウドアクセスである。
  • この「しゃべってロボ」に話しかけると、会話の内容を判断して「パーソナル」クラウドからユーザーが求める情報を引き出してくれる。
  • たとえば明日は北海道旅行というスケジュールが入っていれば、その地域の天気やエリア情報を送ってくれる。ロボットが秘書として大活躍。
 CEATEC JAPAN 2012 の開催テーマは「Smart Innovation~豊かな暮らしと社会の創造」。これまでデジタル家電の展示を主軸としてきたCEATECは「スマート」というキーワードを打ち出しつつ、家電がネットワークにつながることで、より一層便利な近未来を垣間見ることができる展示会へと進展をとげている。そうした情報化されていく家電をコントロールすることになるのが“常に手のひらにあるコンピュータ”、いわゆるスマートフォンということになる。NTTドコモブースで中心に展示されるのが「スマートフォンとつながる生活家電」コーナーだ。

■スマートフォンで家電を遠隔コントロール

 家電がネットワークにつながることで、スマートフォンを通じて遠隔でON/OFFすることが可能になることは想像できたが、いよいよこうした日常生活が現実のものとなってきた。ネットワークを通じたコントロールに対応したエアコンや照明器具などの家電製品が次々にリリースされるようになってきたのだ。たとえばパナソニックがまもなく発売する家庭用ルームエアコン「Xシリーズ」では、スマートフォンを使って遠隔でコントロールが可能である。さらにXシリーズではスマートフォンからの遠隔コントロールに対応した製品として照明器具や冷蔵庫、ドラム式乾燥機、IH炊飯器など多岐に渡る。

 NTTドコモブースの「スマートフォンとつながる家電生活」コーナーでは、これらスマートフォンのコントロールに対応の家電品に彩られた生活シーンが再現されている。エアコンや照明器具を遠隔でコントロールするデモンストレーションのほか、スマートフォンで検索したレシピを電子レンジに伝えてレシピ通りの調理を指示したり(以上、パナソニック「Xシリーズ」シリーズ)、スマートフォン内のミュージックデータをピックアップして、部屋のポータブルスピーカーで再生する(ソニーのNFCポータブルスピーカー「SRS-BTV5」)といったことが実演される。

 ネットワークを通じたコントロールの他に注目したいことは、部屋の中での操作はスマートフォンを家電製品にかざして操作するシチュエーションが多いということ。その際に情報のやり取りの役割を果すのが新たな非接触IC規格として世界で普及しつつある「NFC」だ。NFC対応のスマートフォンも続々とリリースされており、専用のアプリを導入することで「かざして家電を操作する」といった使い方が可能となる。NTTドコモの最新スマートフォンラインアップの多くがすでにNFCに対応しており、今後のスマートフォン標準機能の1つとして定着していきそうだ。一方で、ソフトバンクやKDDIで扱われているiPhone 5にはこのNFCが搭載が見送られている。様々なネットワーク家電と連携できるのは、Androidスマートフォンが主役ということになりそうだ。

■クラウド情報のエージェントを果すロボット

 この「スマートフォンとつながる家電生活」コーナーで存在感を示すのが、ネットワーク接続機能を持った家庭用ロボットの存在だ。参考出展されていたのはNEC製の家庭用ロボットを応用した「しゃべってロボ」。このロボットがNTTドコモの「パーソナル」クラウドとつながることで、ネットワークを介してクラウド上の各種パーソナル情報にアクセスし、ユーザーが必要とする情報をスマートフォンに送ったり、逆にスマートフォン内の情報を読み上げてくれたりする。

 ロボットに話しかけるという新しいコミュニケーションスタイルでクラウドにある情報をコントロールできる。たとえば「明日のスケジュールは?」と話しかければ、ロボットは「パーソナル」クラウドのスケジュールデータにアクセスし、明日の予定を音声で伝えてくれる。さらに機転をきかせ、旅行であれば旅行先の関連情報を検索し、ユーザーが関心を示せばその内容をスマートフォンに送信してくれる。その他にも、ユーザーが求める各種情報、たとえば音楽コンテンツなどもロボットに尋ねるだけで、ユーザーの嗜好や流行などの情報から提案を行い、ユーザーが選択したデータだけをスマートフォンに送信してくれるのだ。

 これら生活家電との連携をデモンストレーションするコーナーを見ると、いわば“手のひらにあるコンピュータ”であるスマートフォンが生活の中心的役割を果たしていることを実感できるはずだ。そしてそれらはネットワークや各種近距離通信技術によってユーザーの意思を家電品に伝えるというスマートなコミュニケーションが必要となってくる。これはスマートフォンというモバイル端末単体だけでは必ずしも実現できるものではなく、ネットワークと一体的に提供することにより一層便利に、そして分かりやすい形でユーザーが活用できるのである。
《木暮祐一》

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