フィンランドのノキアは8日（現地時間）、ヨーロッパとメキシコの3工場で合計4000人を削減し、製造工程をアジアの工場に移管すると発表した。 ノキアは携帯電話の販売台数で世界一の企業だが、その大半が従来タイプのフィーチャーフォンとなっている。そのため、スマートフォンの台頭により販売は減り続けていて、昨年はシェアトップを守ったものの、販売台数は約8％減少した。 同社では主力のSymbian OSの製品を、Windows Phoneを採用する「Lumia」シリーズに切り替え、販売を増強する計画だったが、Lumiaシリーズが成長する前に予想よりも早くSymbian OS製品の販売が減少した。 Lumiaシリーズは市場でまだ普及していないWindows Phoneを採用するため、将来は有望であっても急激な成長は望めない。こうした状況から大規模なリストラに踏み切ったと見られる。ヨーロッパなどで従業員を削減するだけでなく、アジアに生産を移すことでコストの低減と商品競争力を高める。
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