【Interop Tokyo 2011(Vol.16)】BEMS不要、既存ビルにも適用できる節電グリーンサービス……ユビテック | RBB TODAY
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【Interop Tokyo 2011(Vol.16)】BEMS不要、既存ビルにも適用できる節電グリーンサービス……ユビテック

エンタープライズ ハードウェア
UGSのシステム構成図
  • UGSのシステム構成図
  • 中央がG PILOTモジュール。シリアルインターフェイスでセンサー類やリレーモジュール(電源開閉など)、コントローラ、スマートタップなどを接続する。G Serverからの指令はG PILOTを介してさまざまな機器を制御し、節電を行う
  • 制御はPCなどからクラウド利用の形で行う
  • 7月のアップブレード内容。自動運転のテンプレートは特許出願中
  • USGのサービスイメージ。サーバーリソースや管理アプリはSaaSとして提供される
 現在企業など大口需要家は、政府により節電目標が設定されており、オフィスやビルの消費電力をどのように下げるかに腐心しているだろう。とくに、大がかりなビル管理システムのない一般的なビルにおいては、こまめにスイッチを切る、エアコンの設定温度を手動で調整するなどの対応になってしまう。

 ユビテックが展示していたUGS(Ubiteq Green Service)は、そんな普通のビルでも数十万から百万といったオーダーで導入できる制御システムだそうだ。UGS自体は昨年末にリリースされているが、この夏の節電対策のため7月に機能アップする。

 UGSは、電力消費を可視化したり、その制御を行うインターネット上のG Serverと、ビルの配電盤などをモニタリング・制御するG PILOTが基本コンポーネントとなる。G PILOTにはシリアルインターフェイスや近距離無線通信技術によって、センサー、インテリジェントタップ、空調制御機器、PLC、ACラインを制御するリレー制御モジュールなどが接続され、統合管理される。

 通常、大がかりなBEMS(ビルエネルギー管理システム)の場合、これらの制御モジュールなどが専用のものとなり、既存の建物に後付けすることが困難だが、UGSでは、汎用的なインターフェイス(RS-232CやZigbeeのような規格)と汎用的な制御モジュールを前提に設計されているため、これらの機器といっしょに後付けが容易だ。

 例えば、電源ラインだけON/OFFの制御ができればよいということであれば、G Server、G PILOT、誘導クランプのついたリレー制御モジュールで構成することができる。あとはどこまで制御したいかで、センサーやコントローラを追加していくため、スケーラビリティのある節電対策が可能だ。

 ユビテックでは、UGSを実際に自社で導入したところ、東日本大震災より前の時点で20%の節電を実現した実績があるという。事例としては大学などのニーズが高く、広域展開しているチェーン店などでも節電対策として採用されているそうだ。

 なお7月のアップグレードでは、IEEE 1888-2011に対応、IPv6対応、省エネ自動運転のためのテンプレートの提供などになる予定だ。
《中尾真二》
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