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2010年のネット事件(犯罪)ダイジェスト……G Dataが発表

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 G Data Softwareは29日、2010年における主なネット事件(犯罪)とマルウェアの動向について振り返り、パソコンやネットへの安全対策を呼びかけるコメントを発表した。

 同社では、世界的に景気が冷え込んでいるのとは裏腹に、ネット裏市場では、かつてないほど、好況を呈しているとしている。また、このなかでは「ボットネット」に組み込まれないことが重要とし、ネット犯罪者がボット化させるために仕込むマルウェアの主な方法として

・スパムメール(主に添付ファイルの開封から感染)
・ウェブサイト(閲覧だけで感染するものやフィッシング詐欺など)
・USBメモリ(オートラン機能でネット無接続でも感染)
・ファイル共有ネットワーク(ファイル名につられてダウンロード後に感染)

 の4点を挙げる。さらに同社はネット犯罪は英語がもっとも使われているため、日本語環境では若干、危険な度合いが下がるともいえるとしながらも、今年のネット犯罪状況をみてみると、そろそろ他人事では済まされない状態になっていると注意を促している。

 なお、同社がピックアップした2010年における主なネット事件(犯罪)は以下の通り。
1.【情報流出】尖閣諸島中国漁船衝突ビデオの公開(9月)
デジタルな「ネット情報」の可能性と危険性の両面を広く認知させ、マルウェアやネット犯罪への注意を高める契機にも。

2.【社会的影響】ガンブラー攻撃(~2010年8月頃まで)
大手企業をはじめ200以上のサイトが被害、国内最大規模。感染サイトへの訪問者のパソコンも感染し、個人情報が盗まれる。

3.【社会的影響】GIGAZINEなど大手ニュースサイトの広告感染(9月)
広告配信会社のサーバーを攻撃し、ネット広告を通じ感染拡大を狙う。偽ウイルス対策ソフトを購入させ、個人情報をも盗む手口。
 
4.【犯罪】金銭獲得を目的としたロマンシング詐欺犯の逮捕(5月)
ファイル共有ネットワークにマルウェアを仕掛け、金銭をだまし取る。ウイルスを利用した金銭横領詐欺での摘発として、国内初となる。

5.【犯罪】イカタコウイルス作者の(再)逮捕(8月)
「著作権侵害」でかつて逮捕されたことのあるマルウェア作者が、今度はオリジナルイラストと使うも「器物破損罪」で2度目の逮捕。

6.【犯罪】オンラインゲームのパスワード窃盗ウイルス犯の逮捕(11月)
マルウェアを仕込んだサイトにゲーマーを呼び込み、ID/PWを窃取、アイテムをRMT転売で利益も、不正アクセス禁止法違反で逮捕。

7.【海外】巨大ボットネット犯ブレードラボの逮捕(オランダ、10月)
悪質なボットネットを構築していた主犯が産官協力により逮捕。警察も同じ仕組みを使い感染ユーザーに警告も、手法に課題を残す。

8.【海外】スタクスネットによるサイバーテロ(イラン、11月)
4つのMSの脆弱性を悪用した高度なマルウェアを使用した集中攻撃、狙いはイラン核施設、しかも後日イランのセキュリティ専門家が暗殺。

9.【海外】内部告発サイト「ウィキリークス」主宰者の逮捕(英、12月)
尖閣ビデオ流出事件と同様、世界的に機密情報のネット暴露が問われる。ジャーナリストとの連携が鍵、手法として別件逮捕(暴行容疑)は課題。

10.【世界】年間新種マルウェア発生数が200万を超える(1月~12月)
5年前=数万、2007年=10万、2008年=90万、昨年=150万。2010年は200万超、15秒に1つの新種マルウェアが活動という現実。
《RBB TODAY》
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