OperaSoftwareは21日、Webブラウザソフト「Opera」の最新版となる「Opera11alpha」を18時より提供開始した。動作環境はWindows、Mac、Linuxで、初めてエクステンションが搭載されたバージョンとなる。 エクステンションは、HTML5やJavaScriptなどのWeb標準技術で作られたものとなっており、ブラウザ自体に機能を追加し、ユーザーが自分好みのブラウザを作り上げることができる。これまではブラウザ本体をダウンロードするだけ利用できていたOperaブラウザですが、Opera11にはさらにエクステンション機能を追加したことで、それぞれのユーザーのニーズや好みによりきめ細かく対応できるようになった。 一方、開発者はWebサイトをつくる場合と同様に、Web標準の技術を用いてエクステンションをつくることが可能。また、Web標準技術の利用により、5千万人が使っているOperaデスクトップに加え、コードを少し変更することで、作成したエクステンションを他のブラウザにも対応できるようにすることが可能となっている。 Opera共同創立者のヨン・フォン・テッツナー氏は「Operaは、ずっと、それぞれのユーザーが自由にカスタマイズできることを重要視してきました。今回のエクステンション機能の搭載は、これまでとは異なる、エクステンションという新しいカスタマイズ方法を提供できるようになったことを意味します。エクステンション機能により、Opera11の自分流アレンジ方法は無限になり、Webの楽しみ方が広がったと思います」とのコメントを寄せている。 また開発者向けツールとして、複数のパソコンやデバイスを利用する場合でも、同じブックマークやスピードダイアルなどを利用できるようにする「OperaLink」のAPIも公開された。このAPIを利用することで、OperaLinkのデータを他のオンラインサービスに利用したり、アプリケーションをつくることが可能とのこと。