NRIサイバーパテントとアマノ、電子データの存在日付を証明する「Cyber Date Stamp」を提供開始 | RBB TODAY
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NRIサイバーパテントとアマノ、電子データの存在日付を証明する「Cyber Date Stamp」を提供開始

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
「Cyber Date Stamp」の概要
  • 「Cyber Date Stamp」の概要
  • 『包袋PDF』のイメージ
 NRIサイバーパテントとアマノタイムビジネスは23日、インターネットを利用した電子タイムスタンプサービス「Cyber Date Stamp」(サイバーデートスタンプ)の提供を開始した。

 データの存在日付証明において、従来は公証役場に出向き、紙媒体や電磁記録媒体に日付証明(確定日付)を受ける方法が主流だったが、最近は、電子データそのものにタイムスタンプを押す手法(電子タイムスタンプ)が浸透しつつある。特許庁より2006年に公開された先使用権制度に関するガイドラインのなかでも、電子タイムスタンプは紹介されている。しかし「電子タイムスタンプ」を利用するには、利用者ごとに専用ソフトが必要であったり、専用サーバを導入する必要があることや、ファイルが複数の場合は1つ1つに電子タイムスタンプを押す必要があることなど利便性の面で課題を抱えていた。

 電子タイムスタンプサービス「Cyber Date Stamp」は、これらの課題を解決したとのこと。アマノがタイムスタンプ局として時刻情報を付与した情報を、対象の電子データに埋め込むことで時刻を証明する。「NRIサイバーパテントデスク2」にアクセスし、日付証明を行いたいファイル(複数可)を選択。ファイルに関連するメモを記載すると、「Cyber Date Stamp」サービスでは、記載したメモをPDFに転記した台紙PDFを用意し、これらファイルをまとめて台紙PDFに添付した「包袋PDF」を作成し、アマノに「包袋PDF」から生成したハッシュ値を送信する。アマノでは、ハッシュ値に電子タイムスタンプを押して、タイムスタンプトークンを返却。NRIサイバーパテントでは、タイムスタンプトークンを「包袋PDF」に埋め込み、押印した日付を付してユーザに返却する。これによりデータの受信日時ではなく、実際に電子タイムスタンプを押した日時を基準に日付証明する。

 専用ソフトのインストールの必要がなく、ブラウザーを通じた利用が可能。関連する複数ファイルをひとまとまりにして電子タイムスタンプを押すことも可能で、メモを残すことで電子タイムスタンプ付与後のファイル検索にも対応する。テキストファイルはもちろん、図面や写真、動画など大容量ファイルにも対応する。電子タイムスタンプが押印されていることが一目でわかるように、日付情報は可視化されるとのこと。

 NRIサイバーパテントが提供する特許情報サービス「サイバーパテントデスク2」のオプション機能として、1IDにつき月額5千円(税抜)から提供される。なお、アマノは、財団法人日本データ通信協会の「タイムビジネス信頼・安心認定制度」の第1号認定を取得しており、アマノタイムビジネスは、そのタイムスタンプサービス事業の運営を担っている。
《冨岡晶》
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