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HPが新発見――「memristor」で演算機能とメモリ機能を統合

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 米ヒューレット・パッカードは8日(現地時間)、メモリー付き抵抗器である「memristor」(メモリスタ)に関して新たな性能を発見したと発表した。2008年に同社によって存在が実証されたmemristorは、従来記憶装置として認識されていたが、今回の発表では新たに論理演算装置としても使用できることを確認したとしている。これにより、プロセッサの演算機能と、メモリ集積回路を1つに集約できるため、より小型でエネルギー効率の良いデバイスが実現するとしている。

 memristorは、1971年にはその存在が指摘され、2008年にHPによって開発が実現された受動素子。電気の供給を受けなくともデータを保存でき、従来のフラッシュメモリと比べ、消費電力が少なく、高速での動作が可能になるという。フラッシュメモリと比較して、同じ面積に2倍以上のデータを記憶できるという。また、従来のトランジスタのように放射線による影響を受けないため、デバイスを小型化できる。

 HPは、「ムーアの法則にならってトランジスタが限界まで縮小された後でも、memristorにって今後よりコンパクトでエネルギー効率の良いコンピューターシステムの開発が可能になるだろう」とコメントしている。


《RBB TODAY》
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