コ・フェスタ開幕セレモニーにドラクエ、ガンダムの生みの親も | RBB TODAY
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コ・フェスタ開幕セレモニーにドラクエ、ガンダムの生みの親も

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意気込みを語る役所広司
  • 意気込みを語る役所広司
  • 司会の草野仁と知花くらら
  • 石原恒和とピカチュウ
  • アメリカでのライブについて語るPUFFY
  • 左から役所広司、佐藤可士和
  • 左から知花くらら、草野仁、堀井雄二、井上雄彦、杉田成道、山田洋次
  • 左から久石譲、岸田大臣、甘利大臣、役所広司
  • 左からPUFFY、ピカチュウ、石田恒和、富野由悠季
 JAPAN国際コンテンツフェスティバル実行委員会は、「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(コ・フェスタ)のオープニングセレモニーを東京国際フォーラムにて開催した。

 コ・フェスタとはゲーム、アニメ、マンガキャラクター、音楽、放送、映画といった各業界のコンテンツが集結する世界最大規模の統合コンテンツフェスティバル。日本発のあらゆるコンテンツが相互に連携し、海外にアピールする。開催期間は9月19日から10月28日まで。

 オープニングセレモニーは草野仁と知花くららの司会で進行された。コ・フェスタのメインキャラクターである役所広司や、コ・フェスタを支援する岸田文雄内閣府特命担当大臣、甘利明経済産業大臣も出席した。役所広司は「日本の素晴らしいコンテンツを国内にとどまらず、海外にも発信していきましょう」とイベントへの意気込みを力強く語った。

 さらにゲーム・アニメ・マンガ/キャラクター・放送・音楽・映画の日本を代表する6つのコンテンツから各界を代表するクリエーターが続々登場。ゲーム部門からは「ドラゴンクエスト」などを手掛けたゲームデザイナーの堀井雄二、マンガ/キャラクター部門からはアニメ「機動戦士ガンダム」の富野由悠季、マンガ「SLAMDUNK」の井上雄彦、株式会社ポケモン代表取締役社長の石原恒和とピカチュウ、放送部門からは「北の国から」の杉田成道、映画部門からは山田洋次、音楽部門からはPUFFYが出席した。

 司会の草野仁から各界のクリエーターに対し、それぞれ作品制作などに関する質問が投げられた。海外のクリエーターにも大きな影響を与えている富野由悠季は「アニメの可能性をどう考えていますか?」という質問に対し、「30年ほど前、子ども向けのマンガであるカトゥーンと呼ばれるものに、もう少し映画的な要素を付け加えたいと思い、作品を作成し始めました。そこから子ども向けのカルチャーと大人が求めているカルチャーをミックスして作品を作る面白さを感じました。アニメはそういう可能性をもっている素敵な媒体です。これからまた、新たなカルチャーミックスの時代がくるのではないでしょうか」と答えた。

 また、杉田成道は日本のコンテンツの魅力について「作品の中に、人の心の痛みを無言のうちに感じるような目線があります。ここにいらっしゃる山田洋次監督の作品にも出てきますが、そういうものは外国の作品にはあまり見られないのではないでしょうか。人の心のひだに浸み渡るようなものが、日本のコンテンツにはあります」と語った。

 アメリカでのライブを経験したPUFFYは、「アメリカの人は、ライブ中に曲が流れると、音に合わせて自然に体を動かしていました。ノリ方が上手いなと思いながら、ステージにいる私たちもノせられました」と文化による違いを述べた。

 山田洋次は未来の映画界を担う若手クリエーターに向け、「僕が強調したいのは、昔は映画というものは、ビジネスそのものであったということです。映画は人間を描き、社会を描き、人々を感動させる。それが芸術として認められるようになったのは、映画が誕生してから30年も40年も経ってからでした。映画に懸けるビジネス性と芸術性は完全に対立しています。映画は、その2つが対立しながらも共存しなければならないという不思議な芸術です。仲の悪い夫婦のようなものですが、それでも作品という知的な子どもを生まなければならない。そこが映画の面白いところです。これから映画を作る人たちには、映像作家としての誇りをもって、素敵な作品を作っていって欲しいです」とメッセージを送った。

 さらにコ・フェスタのアートディレクターである佐藤可士和とコ・フェスタテーマ曲を作曲した久石譲も登場。セレモニーの最後には久石譲と東京フィルハーモニー交響楽団による開催記念ライブが行われた。コ・フェスタのテーマ曲である「Links(CoFesta Theme)」のほか、映画「水の旅人」「風の谷のナウシカ」のテーマ曲など全5曲を披露した。

 今後、コ・フェスタでは、明日から開催される東京ゲームショウ2007を皮切りに、10月28日の第20回東京国際映画祭とともに行われるクロージングパーティーで閉幕する。
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