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NEC、高精細の半透過型液晶ディスプレイを開発

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 NEC液晶テクノロジーは9日、各種ポータブル機器向け表示デバイスとして、さまざまな外光環境下で常に高い視認性を実現する、3.5型のVGA表示対応低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイモジュール「NL4864HL11-01B」を10日に発売すると発表した。サンプル価格は2万円。

 本製品では、液晶周辺回路を画面表示部と同一のガラス基板上に搭載する「VIT(Value Integrated TFT-LCD)技術」を採用。これにより、ガラス基板周辺部の配線数と、外部回路との接続線数を大幅に削減でき、従来の3.5型QVGA表示対応製品と外形コンパチビリティを維持しながら、4倍の高解像度化を実現している。

 また、独自の半透過型液晶ディスプレイ向け外光適用技術である「SR-NLT技術」と、高透過率を実現する「低温ポリシリコンTFT技術」とを組み合わせることにより、200ピクセル/インチを超える高精細でありながら、200cd/m2の高輝度と10%の高反射率を両立。さらに、半透過型液晶ディスプレイの弱点であった透過モード時のコントラスト比も150:1を実現することで、あらゆる外光環境下でも常に明るく見やすく表示できるとしている。

 加えて、タッチパネルの標準装備と、タイミングコントローラ、DC/DCコンバータの内蔵により、本製品を搭載する機器の設計の容易化、開発期間の短縮・開発コストの抑制にも貢献できるとしている。
《村上幸治》
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