【こちらモバイル営業部】Second Lifeは「ポストWWW」 | RBB TODAY

【こちらモバイル営業部】Second Lifeは「ポストWWW」

 最近、なにかと話題の「Second Life」(セカンドライフ)。「稼げるオンラインゲーム」ととらえられることが多いが、果たしてそれが本質なのだろうか。

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 最近、なにかと話題の「Second Life」(セカンドライフ)。「稼げるオンラインゲーム」ととらえられることが多いが、果たしてそれが本質なのだろうか。
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 最近、なにかと話題の「Second Life」(セカンドライフ)。本稿執筆時点(2月27日23時時点)で、4,087,209人の住人(アカウント)があり、ついに400万人の大台に乗ったようだ。ただし、過去60日間でログインしたのは1,361,704人で登録者数の3分の1、うち18,312人が現在接続中となっている……と書いている2分ほどの間に総人口が659人増えて4,087,868人になった。

 RBB TODAYのWEEKLYアンケート中間集計では、Second Lifeを「定年後の第二の人生」と回答する人が41%、「3Dで描かれたもう一つの社会」とする人が46%となっている。確かに、趣味あふれる定年後の人生をセカンドライフと呼ぶことも多いが、ここでは米リンデン・ラボ社が提供する3Dワールドシミュレーションサービスについて紹介しつつ、その革新性について触れる。

 Second Lifeとは、“3D空間内に再現された、人間社会のシミュレーションサービス”のことで、いわゆるオンラインゲームとは方向性が違う。Second Lifeオフィシャルページの表記によると、「Second Life is a 3D online digital world, imagined, created and owned by its residents.」 となっている。つまり、運営側が想定した世界観に沿うわけでもなく、あらゆるもの(Second Life内の3Dオブジェクトだが)が創造でき、それらの所有権は住人自身にあるとされている。作った人に所有権があるということは、作った人はそれを売って対価を得ることもできるのだ。その対価が一般のオンラインゲームだとゲーム内でしか流通しない通貨なのに対し、Second Lifeでは公式に米ドルへの換金がサポートされており、リアルマネーが得られる。

 ゲームとしての目的が示されておらず、自分でクリエイトしたモノを自由にアップロードすることができ、そのモノを販売した仮想通貨を現金に換金できる。これらがあたかもSecond Lifeの特色のように語られ、「稼げるオンラインゲーム」ととらえられることが多いが、果たしてそれが本質なのだろうか。

 初期段階から参入していたロイターのオフィスに行ってみた。にぎわっている感じはあまりない。この行動で感じる、新しいこととは、特定の場所に自分のキャラクターをテレポートさせられるという概念だ。なんということもなく、見逃してしまいそうな点だが、よく考えるとこれまでのWWWでは、同じ操作を、

 (1)「ロイターのオフィス」のURLを記事や検索エンジンで発見
 (2)そのURLを開く

としてきた。WWWにおけるURLは、Second Lifeの中では「Second Life内のX軸とY軸座標データ」で示されている。これまで、ウェブ上で特定の情報を指し示すときの標準であった“URL”を使わない世界でもっとも多くの利用者を集めた初めてのサービス、それが、Second Lifeが持つ特異性の本質ではないだろうか。

 NCSA Mosaicにはじまり、Netscape、Internet Explorer、Opera、Firefoxなどを利用して、URLと密接につながっていたワールド・ワイド・ウェブ(WWW)第1世代の覇者が、Googleに代表されるURL整理・再配信サービスである。これを利用して、文字情報や画像、映像や音声の配信、商品のマーケティング・陳列・販売、コミュニケーション、利用者間の資金移動、そのほか、ほとんどのサービスがWWW第1世代上で展開されてきたはずだ。

 Second Lifeはそれらすべてのサービスをより現実に近い形でユーザに提供できるわけだ。ユーザは自分のキャラクターに感情移入しており、そのキャラクターに3Dオブジェクトを手渡すことも、買わせることもできる。しかもそれらは、URL検索サービスの目の届かないところで行われているのだ。こう考えると、Second LifeはまさにポストWWWの幕開けととらえるべき事象ではないだろうか。リアルマネーの飛び交うオンラインゲームだと思っていたら大いなる勘違い。改めて言い直すなら「ポストWWW・3Dワールドシミュレーター」ととらえるべきサービスだ。

 動きが鈍い、画が貧相、サービスを開始しても見てもらえる人が少ない、モノがなかなか売れない……Second Lifeにも問題点はすでにいろいろ発生しているが、よく思い出してみれば、WWWの黎明期も同じような状況だった。23時のテレホーダイタイムを待って、1.8Mバイトもあるネットスケープを朝までかかってダウンロードしても、提供されているウェブページの情報量は今と比べると圧倒的に少なかった。企業側も、手間ばかりかかってあまり見てもらえない自社ページなどに苦しんでいたはずだ。

 Second Lifeはサービス開始後4年足らず。マシンスペック・回線スピードの向上という長い助走を経て、ポストWWWをめざし離陸しようとしている。WWW第1世代の「URL、レンタルサーバ、HTMLプログラミング、perl」などが「座標データ、保有する地面の面積、3Dオブジェクトデザイン、Linden Scripting Language」などにごっそり置き換えられようとしているこの事象を、引き続き注意深く見ていきたい。

 実は、筆者も土地を購入した(Dearham, 208, 232, 0 / http://slurl.com/secondlife/Dearham/208/232/0/ )。512平米と広くはなく、なにも置いていないが、夕日がきれいな海岸沿いだ。ここに何かアイテムを置きに来てくれる住人をお待ちしている。クールなものであれば、計1,000リンデンドルまで支払わせていただく準備がある。自信に応じて適当に値付けをして置いていっていただきたい。
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