「つながり世代(27-31歳)」と「ネットコンビニ世代(32-38歳)」ネット利用に大きな格差 | RBB TODAY
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「つながり世代(27-31歳)」と「ネットコンビニ世代(32-38歳)」ネット利用に大きな格差

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 IMJビジネスコンサルティング(IMJBC)は17日に、「〜IMJBC News Letter〜 ネットユーザー通信 Vol.1 『SNSをマーケティングに活用するには?』」を発表した。同社が10月に発行した「ネットユーザー白書2006」のデータをさらに分析し、ネットユーザ動向をまとめた内容となっている。ニューズレターおよびWebでの公開となる。

 Vol.1では SNSを活用したバズマーケティングの可能性について探るというテーマで、『ネットユーザー白書2006』で調査した内容を基に、さらに踏み込んでデータの分析をし、考察を加えている。

 まず、同書の中では、ネットユーザを8つに世代区分している。「電脳生活世代」(現在15-21歳)、「ネット娯楽世代」(現在22-26歳)、「つながり世代」(現在27-31歳)、「ネットコンビニ世代」(現在32-38歳)、「メディア乗継世代」(現在39-47歳)、「ネット格闘世代」(現在48-56歳)、「ネット手ほどき世代」(現在57-64歳)、「スローメディア世代」(現在65-69歳)の8タイプとなる。

 「SNSでの日記などの閲覧」の頻度が月に1日以上と答えたのは、ネットユーザ全体の17.6%。「つながり世代(27-31歳)」より下の世代は30%以上と全体平均を大きく上回るが、さらにその上の世代「ネットコンビニ世代(32-38歳)」では12.1%と急激に低下。世代格差が浮き彫りとなった。「SNSでの日記書き込み」についても、「つながり世代(27-31歳)」の24.8%から、「ネットコンビニ世代(32-38歳)」では9.4%にまでその利用率は低下している。

 「つながり世代(27-31歳)」およびそれより若い世代では、中学生、高校生、大学生といった感受性の強い時期に、インターネットや携帯電話、ポケベルといったメディアを通じて、友人・知人はもちろん、場合によっては見知らぬ他者ともコミュニケーションをとることが可能となっていた。この経験から、SNSというインターネットメディアを通じての他者とのコミュニケーションにも、抵抗が小さいのではないかと分析している。

 また男女差については、「つながり世代(27-31歳)」の場合、「SNSでの日記などの閲覧」に関して、男性は22.4%、女性は37.8%と15ポイント程度女性が上回っている。「SNSでの日記などの書き込み」に関しても、ほぼ同様の結果となている。これについては、世代特性より、ポケベル的なコミュニケーションの経験の差と関係があると予想。つながり世代の女性のポケベル利用経験率は6割を超え、対して男性では3割弱となっているためだ。このデータは、「つながり世代」の情報機器に対する接触の性差が、浮き彫りになっている一面である。

 SNSを活用したバズマーケティングという観点では、SNSの利用/非利用によるショッピングにおけるネット口コミ参考率の違いを分析。NS閲覧利用者ではネット口コミ参考率(非常に参考にする+まあ参考にする)が62.5%、非利用者では56.2%と5ポイント程度の差が見られた。SNSを活用したバズマーケティング施策は、かなり効果的なのではないかというように推測される。

 詳細な数値や分析結果については、ニューズレターまたは「ネット市場情報・白書」サイト(現在公開中)に掲載されている。
《冨岡晶》
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