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ソフトバンクが創業来最大水準の利益を達成、携帯も善戦と孫社長

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ソフトバンクの孫正義社長
  • ソフトバンクの孫正義社長
  • <総括>としてまとめられた概要は「1.携帯事業本格始動〜ナンバーポータビリティ制度開始」「2.創業来最大の利益水準を達成(営業利益・経常利益・EBITDA)」「3.ボーダフォン買収リファイナンス完了めど」の3点
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  • 平成19年3月中間期 連結業績サマリー
 8日、ソフトバンクは「平成19年3月期第2四半期」の決算説明会を開催した。まず<総括>としてまとめられた概要は、「1.携帯事業本格始動〜ナンバーポータビリティ制度開始」「2.創業来最大の利益水準を達成(営業利益・経常利益・EBITDA)」「3.ボーダフォン買収リファイナンス完了めど」の3点である。

 説明に登壇した同社の孫正義社長は、冒頭まずナンバーポータビリティ開始の際のシステムトラブルやソフトバンクモバイルの広告表示など、さまざまな混乱を引き起こしたことに関して「心苦しく思っている」とし、「すべては私自身の責任である」と謝罪。会見は、つい先日のシステムトラブルの経緯説明記者会見の続きのような雰囲気で始まった。

 しかしながら、神妙な表情とは裏腹に、公表される数字は「創業来最大」が次々と並び、携帯事業参入が同社の売上・利益を大幅に押し上げている状況が明らかになった。

 簡単に紹介すると、FY06上期(2006年4〜9月)では、売上高1兆1,201億円、EBITDA 2,284億円、営業利益1,125億円、経常利益626億円で、連結営業利益、連結EBITDA、連結経常利益はいずれも創業来最大という値を記録している。

 なお、利益額が最大であると同時に、ボーダフォン買収の際の投資により、有利子負債額も過去最大の2兆491億円に達している。これに関しては、事業証券化の手法によって1兆4,500億円を11月末に調達するめどが立ったとしており、短期借り入れ資金を長期借り入れ資金に転換できることになっている。

 事業の状況報告として、携帯端末の機種数の充実を図っていることや、「Yahoo!ケータイ」の実現により、Yahoo!のケータイサイトの10月の検索クエリー数が9月に比べて約3倍に、10月のトップページのページビューは6月と比べて34倍以上に増加したといった成果も報告された。あわせて、10月の加入状況が報告され、以下のとおり具体的な数字が公表された。

・MMP転入:3万1,100件
・MNP転出:5万5,000件
・MNP以外の新規:19万2,100件
・MNP以外の解約:14万4,400件

 MNPでは転出超過だが、新規加入者で埋め合わせ、全体では2万3,800件の純増となったという。この数字について孫社長は、「MNP開始前にはソフトバンクモバイルが他の2社の“草刈り場”となるという予測もあったが、実際には純増しており、さまざまなトラブルを起こしたとはいえ、結果としては善戦したといえるのではないか」と語った。
《渡邉利和》
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