シマンテックは21日、個人ユーザ向けウイルス対策ソフト「ノートン・アンチウイルス 2007」と総合セキュリティスイート「ノートン・インターネットセキュリティ 2007」を発表した。いずれもダウンロード版は本日、パッケージ版は9月30日より販売を開始する。 両ソフト共に、PCの保護状態を「安全」を示す緑、または「要注意」を示す赤の大きなアイコンをメイン画面に表示する直感的な新インターフェイスを採用。要注意状態の場合は、アイコンのすぐ下に配置された「今すぐに解決」ボタンをクリックすると問題の解決が自動で行われる。また、パフォーマンスの高速化が図られ、ブート時間は33秒（業界平均は39秒）、使用メモリは10〜15MB（同30MB）、UIの反応速度は1.7秒（同2.9秒）と軽快な動作を実現している。 ノートン・アンチウイルス 2007では、ウイルスやワームなどの亜種を含めたグループ全体を検出・遮断できるほか、VeritasのVxMS技術によりカーネルレベルで動作するrootkitの検出にも対応する。さらにスキャン機能が強化され、システムの完全スキャンがバックグラウンドで実行可能となった。 ノートン・インターネットセキュリティ 2007は、ノートン・アンチウイルス 2007の全機能に加えて、7〜10段階のヒューリスティクス判定と既知のフィッシングサイトリストの組み合わせによる高度なフィッシング対策、新たに発見されたばかりの脆弱性に対してもセキュリティホールをふさぐ侵入防止機能、ユーザーによるアプリケーション許可が不要なスマートファイアウォールを備える。 なお、前バージョンのノートン・インターネットセキュリティでは標準搭載されていたスパム対策機能とペアレンタル・コントロール機能は今バージョンでは省略され、Add-onパックという形で希望ユーザーに無償で配布される。 価格は、ノートン・アンチウイルス 2007のパッケージ版標準パッケージが6,195円、ダウンロード版標準パッケージが4,935円、更新サービス2年付きが9,240円。ノートン・インターネットセキュリティ 2007のパッケージ版標準パッケージが8.190円、ダウンロード版標準パッケージが6,300円、更新サービス2年付きが11,340円。それぞれ、3ユーザーパッケージ、5ユーザー・10ユーザー向けのスモールオフィスパックも用意されている。 対応OSは、Windows XP Home/Professional/Media Center Edition。フィッシング対策はInternet Explorer 6.0以上で有効となる。 パッケージ版、ダウンロード版共にサブスクリプション形式となっているため、サービス期間中のパターンファイル更新とバージョンアップはすべて無料となる。これには、Windows Vistaがリリースされた場合のアップグレードも含まれる。 また、今年の12月に発売が予定されている個人情報保護ソフト「Norton Confidential」、ノートン・インターネットセキュリティ 2007にバックアップ&復元ソフト「Norton Save & Restore」とPCメンテナンスソフト「Norton SystemWorks」の機能を追加した総合セキュリティソフトウェア「Norton 360」が日本市場でも発売されることが明らかにされた。Norton 360は現在ベータテスト中で、2007年3月のリリースが予定されている。
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