エキサイト、業務成績および事業戦略説明会を開催〜我々はWeb2.0で“表参道”を目指す | RBB TODAY
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エキサイト、業務成績および事業戦略説明会を開催〜我々はWeb2.0で“表参道”を目指す

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エキサイト代表取締役社長の山村幸広氏
  • エキサイト代表取締役社長の山村幸広氏
  • 「エキサイトは人が住みたくなる街、表参道になる」と表現
  • エキサイトネームカードは「メディアハブ」として機能
 エキサイトは5月11日に、東京・恵比寿にて業務成績および今後の事業戦略について説明会を開催した。壇上に立った代表取締役社長の山村幸広氏は、まずスローガンとなる「Media 2.0〜Web2.0を超越するメディア戦略」について、「やはりWeb2.0はネットの中で大きな変化になる。我々は、エキサイトのすべてのサービスをWeb2.0対応にする」と説明、今後のエキサイトの中心戦略がWeb2.0対応であると明言した。

 はじめに山村社長は、エキサイトの2006年3月期決算を報告。ユーザ数(336万人/日、前年同期比+41%)、ページビュー(3,449万頁/日、前年同期比+39%)とともに堅調に上昇しており、特に発行ID累計数は1,648万人を超え、現在も週5万人規模で増えていると公表。決算についても売上高93億1,800万円・経常利益9億800万円と、ともに1.5倍増と非常に好調な様子を伺わせた(同社は本年度より連結決算を開始)。

 売上構成としては、広告がほぼ半分を占めるが、広告数だけでなく広告単価もアップして好調に推移。今後については、連結子会社のリスティング広告、アフィリエイト広告の収益増が見込まれるとした。そのほかではExcite Music/LISMOなどのコンテンツ販売の売上増が目立った。

 引き続き、エキサイトの次世代戦略について話題が移行する。山村社長は「エキサイトは都市生活者のためのポータル。20代〜30代のF1/M1層に有益なサービスに特化する」と定義し、そのうえで「メガポータルは新宿。たくさんの人がいるけど通り過ぎるだけ。エキサイトは人が住みたくなる街、表参道になる」と表現した。大型ショッピングセンターではなくセレクトショップ、居酒屋チェーンではなくファッションブランドといったイメージだ。こういうサービスをやりたかったから、荒らしやアダルトは排除する方向性をとり続けたといった説明も付け加えた。

 エキサイトの目指すところは「エキサイトユーザ同士が作る、参加型のWeb2.0」であり、これを実現するのがWeb2.0のテクノロジーとなる。具体的にはブログによる消費者からの情報発信、ネームカードによるコミュニティ形成、RSS基盤の新サービスによる情報流通、といった「Media 2.0」施策となる。とくに先頃発表されたエキサイトネームカードは「メディアハブ」として、さまざまなサービスを結び付ける中核となる存在だ。ネームカードが消費者個人のIDに、コンテンツ連動の基礎データに、またブログやWikiでのプロフィールともなる。

 これに加えていくつかの新サービスの投入が予定されている。まずはWoman.excite内で、クリップしたお気に入り記事をネームカードに一覧表示し、同じ嗜好のユーザ同士をつなげる「Woman.excite クリップ」だ(5月末開始予定)。またExcite ism内で、Wikiによるライフスタイル事典「ismウィキ」と専門家によるガイド「ismコンシェルジュ」も提供する。さらに音楽コミュニティ&パーソナルラジオサービスのLast.fmとExcite Musicの連動、モバイル向けのRSSチャンネル発信などを「Media 2.0」として計画中とのこと。

 そのほかにも、従来の広告サービス(クロスネットワーク)や音楽事業、オンラインゲーム事業なども引き続き注力していくとの説明がなされた。

 都市生活者・女性向けNo.1メディアを目指す方向性をより鮮明にしたエキサイト。今後も堅調な成長が見込まれる。
《冨岡晶》
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