「ウィキペディア」の訪問者は1年で3倍に拡大し700万人に -ネットレイティングス調べ
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ウィキペディアは、国際的プロジェクトとして運営され、記入・編集が誰でも自由にできるオープン型の百科辞典。世界50以上の言語で継続的に編集されており、日本において訪問者の99%は日本語版(ja.wikipedeia.org)を利用している。全体の約3%の訪問者は英語版(en.wikipedeia.org)も訪問している。昨年2月からの訪問者数推移を見ると、100万人単位の急増と10万人単位の微減を繰り返して、最終的に700万人超の規模となっている。
米国のウィキペディア利用者は、日本のほぼ2倍にあたる1,416万人だが、全ネット利用者に占める訪問率(リーチ率)でみると、米国の10.1%に対して、日本は18.2%と大きく上回っている。ウィキペディアへの流入元の多くは、GoogleやYahoo!検索などの検索サイトによるものだが、日本の場合、それに加え約20.9%の訪問者は「Yahoo!NEWSトピックス」(dailynews.yahoo.co.jp)からも流入している。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之は、「Yahoo!トピックスのニュース記事において関連するウィキペディアのキーワードにリンクを張ってあるのはYahoo! Japan 独自の工夫のようですが、これが米国よりもリーチが高くなっている理由のひとつと考えられます。日本語版はオープン型百科事典の特性が活かされ、量・質ともに充実してきており、検索結果での上位表示やYahoo!トピックスを通した知名度向上などにより、今後もさらに利用者数が増えていくと予想します」と分析した。
※一部、ホスト名に誤りがありました。お詫びして訂正します(29日17時45分)。