デジタル家電のメーカー指名買いのトップはシャープ。ノートPCではソニーが強さ | RBB TODAY
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デジタル家電のメーカー指名買いのトップはシャープ。ノートPCではソニーが強さ

IT・デジタル ノートPC
 日本ブランド戦略研究所は15日、注目されるデジタル家電6品目(薄型テレビ、ノートPC、デジタルカメラ、携帯電話、DVDレコーダー、インクジェットプリンタ)の購入者に対して、ブランドの選択行動に関する調査「ブランド支持状況調査2006デジタル家電編」を2006年1月に実施し、その結果を発表した。この調査は、過去1年以内に調査対象のデジタル家電製品を購入した人に対して行われたもので、今回が初めての調査となる。アンケート回収数は500通。

 調査の結果、買おうと思った当初からメーカーを決めていて、そのまま同じメーカーの製品を購入した人が多かった製品はノートPCとインクジェットプリンタ。一方、薄型テレビやDVDレコーダーでは、多くの購入者が比較検討段階や買う直前に、実際に購入したメーカーを検討対象としていたことがわかった。

 メーカー別では、購入の当初からそのメーカーの製品を買おうと決めていて、実際にその通りに行動した人が最も多かったのは、全ジャンルの製品を通じて「シャープ」だった。同社は特に薄型テレビでの支持が高く、指名買いされるブランドとなっている。また、近年はブランド力の低下が懸念されている「ソニー」だが、実際に購入した人の行動を見る限りソニーブランドは健在であり、特にノートPCでは実に3分の2以上の人が最初からソニー製品を購入しようと決めていたことが明らかとなっている。

 同研究所では「指名買いする消費者は、その企業ないしは製品ブランドが好きだから購入する、という傾向が強く、価格を重視する度合いが低い。また、購入のきっかけとなった情報として、テレビ・新聞・雑誌などのマスメディア以外にメーカーのホームページが重要な位置を占めていることが明らかとなった」とコメントしている。

 一方、比較検討段階で検討対象となり、そのまま購入につながることが多かったのは「松下電器産業」だったほか、「東芝」製品を購入した人には購入直前に選んだ人が多かったという。同研究所ではこれについて、「消費者は比較検討段階でデザイン、機能、性能を比較吟味する傾向があり、この段階で松下製品を優れていると評価する人が多いようである。また、比較検討および購入直前の段階では店頭で実物を見たり、あるいは店員の説明を聞いたりして選択する傾向が強くなるため、松下や東芝は販売力がシェア獲得に大きく貢献している様子がうかがえる」としている。
《村上幸治》
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