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gooの事業戦略セミナー開催〜画像・音楽・動画検索やBlogRangerなど新サービスも紹介

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gooの事業戦略を説明するNTTレゾナントの国枝氏
  • gooの事業戦略を説明するNTTレゾナントの国枝氏
  • gooの検索ワードに見られるロングテール化。1,000位以下に突出したものはなく、グラフは文字どおり長く尾を引く
  • 消費行動モデルをAISCEASに対して検索、CGM、地域、RSS/コミュニケーションツールといったサービスを提供
  • 21日から利用可能な新サービス、画像・動画・音楽検索。後発だが、その分、エンジンやUIに工夫が凝らされている
  • ブログ検索ツール「BlogRanger」。人気のブログ探しやブログの元ネタ探しが快適になる
 NTTレゾナントは20日、東京国際フォーラムで開催している「NTT Group Communication EXPO」において「ポータルサイトgooの事業戦略セミナー」を開催した。

 セミナーでは、まずNTTレゾナントのポータル事業本部メディア事業部長である国枝学氏が登壇し、gooの事業戦略を説明した。

◆gooは行動支援メディアを目指す

 同氏はまず、光やモバイルの普及などの「環境の変化」、ブログやRSSなどの「Web2.0」、多様化するユーザのニーズなどによる「ロングテール化」など、最近のネットを取り巻く環境やユーザの嗜好に関する動向を示した。

 そして現在は「量から質を求める時代へ突入した」と分析。各企業は、マスマーケティングから「ナノマーケティングへの対応を迫られることになるだろう」と予測した。こうした時代の流れに対応していくため「gooは行動支援メディアを目指す」という。

 そのために、まず現在の消費行動モデルをAttention、Interest、Serch、Comparison、Examination、Action、Shareという段階に分け、それらに対して検索、CGM(Consumer Generated Media:消費者が作成したメディア)、地域、RSS/コミュニケーションといったサービスを提供していくという。

◆新サービス画像・動画・音楽検索

 同社のユーザ調査によれば、約4割の人がWeb検索で問題を解決できていないという。複数サイトを利用する人や専門サイトを利用する人を含めれば約85%もの人が解決できていないことになるとのことだ。

 この結果を踏まえ同社では、検索語の表記のゆれの吸収、推薦ワードの提示、アダルトフィルタリング、関連ワードの提示などの機能を提供し、日本人に最適な検索を目指す。

 その一貫として、2005年2月から9月までの期間、実験的に提供していたマルチメディア検索サービス「MultiMedia Meister」を、「goo」の新たな画像・動画・音楽検索サービスとして、12月21日から本格導入する。同サービスでは、類似画像の検索機能や、画像検索結果の平均閲覧数である3〜4ページ分に相当する情報量を表示するため、独自のスクロール機能を設けるなど、新しい技術を投入している。また動画検索では、番組配信サイトのコンテンツも検索できるという。同サービスはAPIも公開し、大学や研究機関との連携も図っていくという。

 検索結果におけるペイドリスティング市場も成長しており、広告として定着してきたという。同社では、2004年度のインターネット広告費1,814億円のうち300億円程度はペイドリスティングと予想する。11月7日に発表済みだが、競合であるExciteとペイドリスティングの新会社「クロスリスティング」を設立するなど、今後もこの分野に力を入れていく方針だ。

 このほか、CGMの充実をサポートする「教えてgoo」、「gooブログ」や、地域を充実させる「goo地域」、「gooタウンページ」などの各種サービスを紹介。地域サービスについては、すでにNTT-BJと提携し、タウンページ検索サービスをMSN、So-net、BIGLOBEなど、他の事業者にも提供しているが、今後もさまざまなサービスを展開していきたい構えだ。

◆新サービスBlogRanger

 ツール類の提供については「goo RSSリーダー」を紹介。同サービスのアプリ版は、すでに45万ダウンロードを記録し、10月にはWeb版やケータイ版を提供開始した。

 また、gooラボで現在開発中のサービスで19日から実験サービスが提供された「BlogRanger」も紹介された。同サービスは、キーワード検索の結果をブログ記事に含まれる人名や会社名、地名、音楽CD・映画のタイトルやテレビ番組などで分類するもの。

 また、検索結果を、ブロガーごとに分類することもできる。このとき、リンク分析アルゴリズム「EigenRumor」を利用して、より注目度の高いブロガーが上位に表示されるという。そのほか、キーワード検索結果とあわせて、ブログ記事に含まれるリンク(ニュース記事や商品情報など)を集計し、人気順にリストアップするため、検索キーワードに関連した「話題のネタ元」を簡単に探すことができる。

 セミナーでは、このあと日本語検索の表記ゆれを吸収するサービスである「gooサジェスト β with ATOK」(10月に発表済み)について、ジャストシステム取締役経営企画室長である鍋田毅氏らが登壇し説明を行った。
《竹内充彦》
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