住友金属鉱山、新開発のデジカメ用NDフィルターをサンプル出荷 | RBB TODAY
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住友金属鉱山、新開発のデジカメ用NDフィルターをサンプル出荷

IT・デジタル デジカメ
 住友金属鉱山は14日、デジタルカメラ用のフィルム状吸収型NDフィルターを新たに開発したと発表した。同フィルターは既にシャッターメーカーやレンズユニットメーカーにサンプル提供が開始されており好評を得ているという。また、要望に合わせてロールまたはシート形状での提供も可能なほか、早ければ来春から本格的な販売を開始する予定だとしている。

 今回開発されたNDフィルターは、樹脂フィルム基板に独自の薄膜無機材料を乾式成膜したもので、光学薄膜設計に基づいたフラットな分光透過特性と低反射機能が実現できたという。また、フィルム状であるため、任意の形状に加工可能なことから、デジタルカメラへの組み込みに適しているとのこと。

 住友金属鉱山は、フレキシブル配線用の2層メッキ基板(銅ポリイミド基板)でロールツーロールによる樹脂フィルム上への乾式成膜技術を有しており、今回のNDフィルターはその技術を応用展開したもの。ロールtoロールでの生産方法を採用したことにより、従来のバッチ方式に比べて低コストを実現したのに加え、着色材料の練り込み法で製造されたこれまでのフィルム状NDフィルターと比べて、高温多湿などの環境変化による反りが発生せず、分光透過特性のフラット性や低反射特性に優れるなどのメリットを有している。

 同社では、今後ロールツーロールでの量産技術により高性能で低コストのNDフィルター供給を目指すとともに、この技術をさらに展開し、広く光学フィルム市場にも参入していく考えだとしている。
《村上幸治》
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