トレンドマイクロは6日、日本国内における2005年5月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数のレポートを発表した。5月のウイルス感染被害の総報告数は2,310件と、先月とほぼ変わらない件数となっている。 5月には、不正アクセスによりWebサイトが改ざんされるという事件が発生し、該当のページにアクセスしたとみられるユーザから「TROJ_DELF」などの不正プログラムの感染報告が集まったという。 また、これらの事件とは別のWebページ経由でのウイルス感染代表例として、1位の「JAVA_BYTEVER.A」が挙げられている。JAVA_BYTEVER.Aは、それ自身が破壊活動を行なうプログラムではないが、セキュリティホールを悪用しWebページを閲覧した際に自動的に動き出す不正なスクリプトで、ほかの不正プログラムと連動してウイルス感染を行なうケースが一般的だという。一方で、セキュリティホールを悪用するBOT系不正プログラムも継続して亜種が発生しており、改めてセキュリティホール対策を徹底することが重要だとしている。 また、4月に引き続き5月も「WORM_MYTOB」の亜種が頻発しており、世界的に広く感染が報告されている。日本でもこれらのウイルスメールを受信したユーザが多く、今後も同様に新たな亜種が登場してくる可能性が高いため、不審なメールに対しては引き続き注意が必要だと警告している。●2005年5月における「ウイルス被害報告件数ランキング」 [1位] JAVA_BYTEVER.A（その他）：153件 [2位] TROJ_DELF（トロイの木馬型）：126件 [3位] WORM_SDBOT（ワーム型）：90件 [4位] WORM_RBOT（ワーム型）：87件 [5位] WORM_AGOBOT（ワーム型）：61件 [6位] TROJ_SMALL（トロイの木馬型）：58件 [7位] TROJ_DLOADER（トロイの木馬型）：55件 [8位] WORM_NETSKY（ワーム型）：50件 [9位] WORM_MYTOB（ワーム型）：44件 [10位]VBS_REDLOF（VBScript型）：43件
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