松下電池、高容量と安全性を両立したリチウムイオン電池を開発 | RBB TODAY
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松下電池、高容量と安全性を両立したリチウムイオン電池を開発

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 松下電池工業は3日、ナノコート処理をしたニッケル酸正極の採用により、同社の従来品よりもエネルギー密度を15%高めた、業界最高レベルの高容量リチウムイオン電池を開発したと発表した。量産開始は10月から(予定)。

 同社は、リチウムイオン電池の正極に、ニッケル酸化物を主体にコバルトやアルミニウムなどを固溶した複合酸化物を採用。この材料表面をナノコート処理し、電解液組成も最適化することで、ニッケル酸正極の特徴である高容量を損なわずに、課題であった安全性を解決したリチウムイオン電池の開発に成功したという。

 従来電池より15%の高エネルギー密度化を可能とし、業界最高レベルのエネルギー密度600Wh/Lを実現しているとのことだ。また、トリクル充電後の放電性能にも優れているという。

 同社は、この技術を角形電池および円筒形電池に採用し、携帯電話、ノートPCやデジタルカメラなどの電源に商品化していく予定。なお、充電電圧は4.2Vで、従来のリチウムイオン電池と同じ充電システムを使用できる。
《高柳政弘》
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