携帯電話も定額制が主流になっていく可能性も 〜ケータイ白書2005 | RBB TODAY
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携帯電話も定額制が主流になっていく可能性も 〜ケータイ白書2005

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 モバイル・コンテンツ・フォーラム監修による「ケータイ白書2005」(インプレス刊)は、3G携帯の契約率は2006年3月にはIP接続携帯の50%を超えると予測している。

 さらに今後は、3Gとパケット定額サービスによるビジネスモデルが市場を牽引していくだろうとも述べている。

 実際、パケット定額サービスの利用は全体2割弱とあまり普及が進んでいないというデータもでている。しかし、GPSやWebブラウザなどの情報サービスで先行しているauに限れば、パケット定額サービスの利用者は30%を越えている。また、移行時期を限定しなければパケット定額サービスを利用したいというユーザーは60%に達する。3Gサービスが本格化するなか、ISPのように携帯電話の料金形態も定額制が主流になっていく可能性もあるだろう。

 その反面、サービスを利用しない理由のトップは「割高になってしまうから」とのことだ。通信事業者の本音では、従量制で通話やパケットをたくさん使ってほしいのかもしれないが、契約者の獲得、端末機能やサービスの差別化を考えると3G携帯へのシフトも避けられないはずだ。このあたりをうまくバランスさせてユーザーの利便を図ってもらいたいところだ。

 携帯電話の情報サービスについては、サービスの利用経験は全体の80%を超える高率となっている。よく使うサービスは「着メロ」、「ニュース・天気予報」、「道路情報・路線情報」だ。懸賞サイトへの応募やショッピングの利用率が高いのは40代女性という結果も興味深い。主婦層は、テレビショッピングから携帯電話に流れているのだろうか。設定している着信音は、ダウンロードサイトからの着メロがどの年代・性別でも6〜7割前後と高い比率だが、10代男性だけ「着うた」の比率が20%を超えているのが面白い。

 全体としては、各種の付加価値サービスの利用傾向は、すでに定額サービスを契約しているユーザーで高くなっている。そうでないユーザーはパケット使用料と料金との兼ね合いで多様な情報サービスを活用できていないともいえる。しかし、20代、30代にショッピング、ゲーム、GPS、データ通信などの利用意向も高いことから、3Gサービスとパケット定額サービスという流れは今後も続くだろう。

(中尾真二)
《RBB TODAY》
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