オンラインゲームと知的都会人に向けたコンテンツによる差別化が高成長の秘訣 | RBB TODAY

オンラインゲームと知的都会人に向けたコンテンツによる差別化が高成長の秘訣

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オンラインゲームと知的都会人に向けたコンテンツによる差別化が高成長の秘訣
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2003年度業績と2004年度の事業方針を説明するエキサイト代表取締役 山村幸広氏
 2002年度と2003年度、2期連続で黒字を計上したポータルサイトがある。それがエキサイトだ。エキサイトは2004年度中に上場(JASDAQ)するために、今年度は売上約64億円、経常利益約5.5億円を目標に成長し続ける。

 エキサイトの発表によると、7月時点のユニークユーザ数は月間約2,500万人、ページビューは1日当たり約2,500万と、ポータルサイトとして昨年に比べ大きく成長した。検索サーチは「2月頃より高い成長率を保っている」(山村社長)し、翻訳・ブログといったツール系のみならず、ニュース・ウーマン・エキサイトなどのメディア系も5月から急カーブを描く。この理由について同社では「ブログやオンラインゲーム、音楽動画ダウンロードサービスなど、次々に新サービスを開始しましたので、その相乗効果が現れたのではないでしょうか」とコメントする。

 ちなみに、3月から正式サービスとして無料で提供しているエキサイトブログは、当初12,000人だった会員が7月には43,602人、ユニークユーザ数も16〜17万人へと急増している。山村社長は、「ブログは、今期の終わりに50万人程度まで増えるのではないかと予想しています。我々としては、サーチとの2本柱として発展していってくれるものと期待しています」とコメントする。

 余談だが、山村社長自身もエキサイトブログを公開しており、週2回は更新しているという。書いている内容はといえば、ほとんどが食べ物のことだ。エキサイトブログには、山村社長以外にもイエローキャブの野田義治社長、アロマテラピストのマミレヴィが開設している。

写真左から売上高推移、ページビュー当たりの広告売上高、オンラインゲーム市場の拡大推移


 上場に向けて同社が特に注力しているのは、有料課金のWebコンテンツビジネスとウーマン・エキサイトを中心に展開する女性向けコンテンツの2つ。Webコンテンツビジネスでは、オンラインゲームが今年930億円市場になると予想(三菱総合研究所資料より)されていることから、同社でも「昨年は2〜3億円だったが今期は8〜9億円、全体の約2割程度まで売上を伸ばしたい」(山村社長)とする。

 同社のオンラインゲーム事業は、ゲーム情報サイトとしての役割を果たす「Game.excite」、専業主婦をターゲットとしたカジュアルゲームサイト「クリームソーダ」、プリンストンテールやシールオンラインなどを提供するMMORPGの3つに分かれているが、1月に有料サービスを開始した「プリンストンテール」を皮切りに7月には「シールオンライン」を、そして8〜9月にかけて「ユニバーサルコマンド」「ショットオンライン」「フリフオンライン」の3本を有料サービスへと移行させるなどMMORPGを中心に積極的に展開している。

 オンラインゲーム以外の有料課金サービスについても、結婚情報サービス「エキサイト幸せ・恋愛結婚」(会員約15,000人、そのうち有料会員は約7,000人)を展開するなどしており、広告モデムからの脱却を図っている。実際、ヤフー同様、同社でも広告収入の比率は下がっており、直近3年間では収益全体の88%から50%程度になった。

 広告モデルの柱となるのは、同社がターゲットとする20〜34歳の男女「F1&M1」層の好みに仕上げたメディア「ウーマン・エキサイト」「エキサイトイズム」「ガルボ」など。実際にこれらのコンテンツを見るとわかるが、いずれも「知的都会人」向けに作られたサイトである。また、2003年度は話題になった映画や音楽のインタビュー、記者会見の独占ライブ中継も配信するなど他サイトとの差別化を図ってきた。これらの方針が功を奏してか、1ページビュー当たりの単価が0.32円と、他のポータルサイトよりも高い広告単価を維持する。

 その見本となるのがウーマン・エキサイトだろう。ウーマン・エキサイトはページビューこそ全体のわずか1/50程度しかないが、広告売上からみると約2割を占めているという。「米国でも女性サイトというのは1つか2つしか残りませんでしたが、おそらく日本でもそうなるのではないかと思っています。現在のウーマン・エキサイトはユニークユーザが1日約10万程度ですが、今年度は倍増し、女性サイトとして強化していく予定です」(山村社長)

 同社の目指すものはインターネットだけにとどまらず、現実世界にも進出している。「リアル&バーチャルマーケティング」と位置づけられたのは、BOOMSやティップネス、ファミリーマートと提携したインターネットカフェの運営だ。エキサイトがターゲットとする「F1&M1」層が集まる街に作られたインターネットカフェは、それまでのイメージを覆すほどおしゃれな空間を作り出している。「都内を中心に従来店舗の2倍程度にまで増やすつもりでいますし、大阪にも展開する予定でいます。また、美容院に専用ブロードバンド端末を置いてさまざまなサービスを提供していますが、こちらも今後3年間で3万店舗にまで拡大したいと思っています」(山村社長)

 同社は、M1&F1にマッチした差別化されたコンテンツを提供することで高い広告単価を維持し、その上でオンラインゲームやミュージックストアを中心とする有料課金サービス、リアル店舗とのコラボレーションなど、インターネットにこだわらず多方面にわたって事業を展開する方針でいる。

お詫びと訂正:エキサイトブログの会員数に誤りがありました。読者ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたこと深くお詫び申し上げるとともに、記事を訂正いたします。
《北島友和》

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