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通信総合研究所、ミリ波で変調された光信号を発生させる新技術開発。安定・低コスト・高周波対応を実現

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 通信総合研究所(CRL)は、CRL独自の「往復逓倍変調器」を使って、4.4GHzの電気信号から61.6GHzミリ波信号を生成、光変調に成功したと発表した。この技術により、ミリ波帯の無線信号をいったん光ファイバにのせて伝送、アンテナの近くで再び電気信号に戻す「ファイバ無線システム」の実用化が可能になるとしている。

 電気回路で直接ミリ波クラスの周波数(30GHz〜300GHz)の光信号を生成しようとすると、電気回路の動作可能周波数が限界に達してしまい(数十GHz)、ある程度以上の高周波数の信号を生成することができない。また、波長の異なる光を干渉させてミリ波成分を発生させる手法は安定させるのが難しい。

 これに対し、この往復逓倍変調器は位相変調とフィルタ処理を繰り返すことで光の周波数を整数倍する、というのが動作原理。入力の光信号が比較的低めの周波数でも、10倍や20倍することで非常に高い周波数が得られる上、信号の安定性は標準信号発生器と同等以上だという。

 CRLでは、この技術を光周波数変換などに応用することで、光ネットワークの高速化や大容量化も可能だとしている。
《RBB TODAY》
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