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NTT、3,000km離れた拠点間で300Mbpsのストリーミング配信が成功

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 NTT(持ち株会社)は、3,000km離れた2拠点間における300Mbpsのストリーミング配信実験に成功したと発表した。今回のように長距離間大容量コンテンツを配信するのは世界初の試みだとしている。

 今回の実験では、米シカゴのイリノイ大学と米ロサンゼルスの南カリフォルニア大学の約3,000kmを結んで多重化TCPストリーム(64本)を用いることにより、半日に渡って平均300Mbps、最大800Mbps〜900Mbps程度の速度を確保した。2拠点を接続するネットワークには、北米の大学200校などが参加する次世代インターネットを開発するコンソーシアム「Internet2」が採用されている。

 また、横須賀市の未来ねっと研究所、イリノイ大学、南カリフォルニア大学の3拠点を接続して実施された配信実験では、日米間の約6,000kmにおいて6Mbpsのストリーミングの同時配信にも成功した。2拠点・3拠点とも、それまで問題とされていた伝送遅延や減衰による画像の乱れなどの問題が解消され、品質を保ったコンテンツ配信に成功したといえる。300Mbpsの動画というのは、35mm映画フィルムの品質をカバーできるほどのコンテンツである。

 共同実験では、トラフィック量などにより優先順位を決めるルーティング技術「MXQ」(QoS)を用いて、Internet2とNTTが保有する日米間の実験ネットワーク「GEMnet」を接続したテレビ会議システムの実験も進められている。将来的には、映画などのコンテンツを高画質の動画で配信したり、国際的なテレビ会議で大容量データをスムーズにやり取りできるようになるとしている。
《RBB TODAY》
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