大都市の有無で明暗?中国総合通信局が発表した中国地方のブロードバンド化状況 | RBB TODAY

大都市の有無で明暗?中国総合通信局が発表した中国地方のブロードバンド化状況

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 総務省中国総合通信局は、2002年8月末時点の中国地方のブロードバンド化について状況をとりまとめた。それによると、域内の世帯普及率・加入数で上位を占めるのは広島県・岡山県といった瀬戸内側の2県。一方で、島根と鳥取は、そのいずれの数字でも比較的低位にとどまっている。

 世帯普及率では、最上位が岡山県で9.4%、もっとも低いのが島根県の5.2%だった。また、加入数でもっとも上位にいるのは、89,356で広島県。下位は島根県が13,454、鳥取県が15,545ということで、島根と広島では約6.6倍の開きがある。

全国 12.1%
中国地方 8.0%
鳥取県 7.7%
島根県 5.2%
岡山県 9.4%
広島県 8.1%
山口県 7.4%

(2002年8月末のCATV/DSL合計の世帯普及率)

全国 5,673,740
中国地方 226,367
鳥取県 15,545
島根県 13,454
岡山県 64,737
広島県 89,356
山口県 43,275

(2002年8月末のCATV/DSL合計の加入数。なお、有線放送網を使用したDSLサービスの加入者数は含まれない)

 これらの数字には、県ごとの人口の違いとあわせ、市部と郡部の人口比率が影響を与えているものと思われる。2000年の国勢調査によれば、広島県は市部と郡部で「227.3万人:60.5万人」となっているのに対し、島根県は「45.6万人:30.5万人」となっている。ちなみに、ブロードバンドインターネットは若い世代の方がより積極的に求めるものと思われるが、これに関する数字をあげておくと、65歳以上の人の割合は広島県が18.5%に対し、島根県は24.8%と高めになっている。

 全国でサービスをしていると豪語するYahoo!BBですら、島根では松江局のみでの提供となっている(県内でYahoo!BBが1局のみというのは、実に島根県のみである)。原因と結果 − 加入数が少ないから事業者が展開しないのか、それとも事業者が展開しないから加入数が伸びないのかは判断が難しいところだが、いずれにせよ現時点で島根はブロードバンド化からなかば取り残されているような状態だということは言えそうだ。

 ただ、島根県のブロードバンド化は今後比較的急速に進む可能性が高い。CATVインターネットの加入数が3ヶ月で45.2%の伸びをみせているほか、DSLまたはCATVによるブロードバンドサービスの提供地域そのものは59市町村のうち29市町村と、中国地方で最大の割合となっている。

 これまでも言われてきたことではあるが、高齢者などパソコンを苦手とする(あるいは敬遠する)層にも普及するようなシンプルなインターフェースのネット端末や、電話のようなウェブ以外のブロードバンドアプリケーションによって、新しいユーザ層への切り込みが重要となるだろう。それは巡り巡って、都会に出た人が戻っていきやすい環境の整備にもなり、地方の活性化にも結びつくのではないだろうか。
《RBB TODAY》

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