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IPv6普及に向けた国際的取り組みを強化へ。IPv6普及・高度化推進協議会の2002年度事業計画

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IPv6普及に向けた国際的取り組みを強化へ。IPv6普及・高度化推進協議会の2002年度事業計画
  • IPv6普及に向けた国際的取り組みを強化へ。IPv6普及・高度化推進協議会の2002年度事業計画
 IPv6普及・高度化推進協議会は、8月23日に理事会および総会を開催し、これまでの活動内容に関する報告や、2002年度の活動計画の決定をおこなった。

 冒頭の挨拶で、同協議会の会長である村井純・慶應義塾大学教授は、先日横浜で開催されたIETF54th横浜会議の成果について世界中のエンジニアのIPv6への見方を変えることができたと述べた。それまではIETFの中でもIPv6普及に確信を持てないエンジニアが多かった状況だったのを、成田空港から成田エクスプレス、会場のパシフィコ横浜まで無線LANアクセスとIPv6コネクティビティを実際に提供したことで「(IP)バージョン6に関する、IETFでの世界中のエンジニアの取り扱い・感覚ががらりと変わった」、「この2002年7月というタイミングに、日本でIETFを開催できたことは非常によかった」としてIPv6の本格的な普及に向けて自信を見せた。

IPv6普及・高度化推進協議会 会長の村井純氏


 協議会の今後の活動方針としては、これまでIPv6普及活動が「日本の中でしかなかった」(村井氏)という反省のもとに、特に海外戦略に重点を置くとしており、世界中でおこなわれている同様のIPv6普及のためのグループと連携をはかりながら、IPv6アドレス割当ポリシーなどで主導的な役割を果たすことを目指している。これについては、連携に向かってすでに調整が進んでいるEUやアジア諸国だけでなく、IPv6に乗り気でないとされる北米についてもInternet2を中心に働きかけをおこなっていくという。


 日本国内では商業ISPによるIPv6サービスが始まっており、ISPやネットワーク機器、OSなどの選択肢は少ないもののIPv6インターネットを実際に使ってみることができる環境が整ってきており、少なくとも国内についてはIPv6への移行がいよいよ現実のものとなってきた印象がある。あとは、同協議会の今年度方針である海外戦略によって、世界中とIPv6でつながる真の「IPv6インターネット」が構築されていくことを期待したい。
《RBB TODAY》
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