もはや多くの家庭がADSL中心のブロードバンド環境に−NIKKEI NETなど4サイトのアンケート結果より | RBB TODAY
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もはや多くの家庭がADSL中心のブロードバンド環境に−NIKKEI NETなど4サイトのアンケート結果より

ブロードバンド その他
もはや多くの家庭がADSL中心のブロードバンド環境に−NIKKEI NETなど4サイトのアンケート結果より
  • もはや多くの家庭がADSL中心のブロードバンド環境に−NIKKEI NETなど4サイトのアンケート結果より
 日本経済新聞社は、7月中旬から8月上旬にかけて同社のWebサイト「NIKKEI NET」上で実施した、読者のインターネット環境に関する調査結果を発表した。

 本調査は7月18日から8月3日までの間、NIKKEI NET上での告知の上専用のアンケートサイトで回答を得たもので、有効回答数は1114。読者層は「インターネットについて比較的感度の高い、20代から50代の男性ビジネスマン」が中心という。

 それによれば、自宅から同サイトを利用していると答えたユーザは全体の71.4%に当たる796人で、これら自宅利用者に対するインターネット接続方法についての質問では、「ADSL」と答えたユーザが40.8%でトップ、以下「CATV」が14.2%、「通信速度1.5Mbps以上のLAN」が8.4%で続き、合計63.4%のユーザが自宅からブロードバンドサービスを利用しているという結果が出た。

 NIKKEI NETが前年同期に行った同様の調査では、自宅ユーザでADSLを利用する人の割合は16.1%に留まっており、同サイトではADSLの普及が自宅でのブロードバンド利用率アップに貢献したと見ている。

 ここで参考までに、今年のほぼ同時期にやはりインターネットを利用して行われた、自宅からのネット接続環境に関するアンケート調査の結果を3つご紹介する。

 1つ目は「RBB TODAY(IRI-CT運営)」の「インターネット利用者アンケート(6月11日〜6月28日実施、有効回答数:866)」で、自宅から最も多く利用する接続形態について、「ADSL/SDSL」が70.7%と大多数を占め、次いで「CATVインターネット」が11.9%、「ISDN回線」が6.2%、「FTTH(光ファイバ)」が5.2%の順で続いている。

 2つ目は「PC Watch(インプレスコミュニケーションズ運営)」の「PC Watch 読者環境調査(7月下旬実施、有効回答数:7,936」で、「自宅でのインターネット接続環境」の質問に対して29%の読者が「フレッツADSL」と答えたほか、「xDSL(フレッツADSL除く)」が28%、「CATV」が16%、フレッツISDN(ISDN64kbps)が6%、「Bフレッツ」が2%、「FTTH(Bフレッツ)除く」が1%を占めた。

 そして3つ目は、昨日のニュースでもお伝えした「キッズgoo(NTT-X運営)」の「gooリサーチ 小学生のインターネット利用に関するアンケート調査(7月2日〜8月9日実施、有効回答数:822)」で、「自宅でインターネットを使う小学生の利用実態」に関する調査では、「ADSL」が44%、以下「ケーブルTVインターネット」が25%、「定額制ISDN」が10%、「光ファイバー」が3%等となっている。

 以上より、読者層に差異があると考えられる上記4サイトのいずれにおいても、xDSL・FTTH・CATVに代表される「ブロードバンド」サービスの家庭への浸透度は6割から8割と平均して高い水準に達しており、「インターネット接続=ブロードバンド接続」の時代が到来しつつあることが実感を持って感じられる調査結果となった。

 参考までにRBB TODAYのアンケート結果を挙げておくが、こちらからも僅か一年の間にユーザがダイアルアップ・ISDNシングル程度のナローバンドから数Mbps・数十Mbpsと格段に高速のブロードバンドにシフトした様子がうかがえる。

※「RBB TODAY 第2回・第4回・第5回インターネット利用者アンケート」結果より作成。「ブロードバンド回線」はADSL/SDSL・FTTH(光ファイバ)・CATVインターネット・FWA(加入者系無線アクセス)、「ナローバンド回線」はISDN回線・アナログ回線をそれぞれ含む。


 さらに各アンケートからADSL(xDSL含む)ユーザの割合を抜き出してみると、NIKKEI NET:40.8%、RBB TODAY:70.7%、PC Watch:57%、キッズgoo:44%となっており、ブロードバンドサービスに限って言えばその割合はさらに高くなる。一方その他のサービスに関しては、地域密着型のCATVインターネットこそ2割前後のシェアを占め健闘していると言えるものの、「ブロードバンドの本命」と目されて久しいFTTH(光ファイバ)のユーザはどのサイトでも僅かな割合を占めるに過ぎず、未だ普及の途上にあると言える。

 このことから、家庭における現段階でのブロードバンドの主流がADSL・xDSLであることは間違いなく、それ以外のブロードバンドサービス、特に高速ながら狭いエリア・高い料金・集合住宅における煩雑な導入手続きなどがネックとなりやすいFTTHは、家庭への浸透も今一歩というのが現状のようだ。
《RBB TODAY》
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