ACCSなど、PtoPソフトを利用した音楽ファイル交換の実態を報告。「Napster」以後もファイル交換続く | RBB TODAY
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ACCSなど、PtoPソフトを利用した音楽ファイル交換の実態を報告。「Napster」以後もファイル交換続く

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 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と社団法人日本レコード協会(RIAJ)は、昨年5月より本年1月にかけて実施した国内のファイル交換ソフト利用の実態調査について、このほど最終結果を報告した。

 まずファイル交換ソフトの利用状況であるが、本年1月時点での交換ソフト利用者は全インターネットユーザの約3%に当たる68.4万人で、昨年5月の調査時と比較して約32万人減少した。

 この要因としては、昨年後半の「Napster」のサービス停止・「WinMX」利用者摘発の影響が挙げられている。また彼らにもっとも利用されているファイル交換ソフトは「WinMX」(79%)であった。

 次にファイルの交換状況に関しては、交換ソフト利用者の約47%を占めるアップローダーが公開したファイル(平均121ファイル)を、一人あたり平均117ファイル(内音楽ファイルは75ファイル)ダウンロードするという図式となっている。

 特に音楽ファイルに関しては、昨年5月から9月に発売された代表的なシングル21曲について定時的に観察した場合、1曲につき週平均203ファイルの公開が行われており、このような形で公開された音楽ファイルの総数は、本年1月時点で7,500万ファイルに上ることが判明した。

 これらから、ファイル交換ソフト利用者数は減少傾向にあるものの依然多数存在しており、音楽ファイル交換等の違法行為は継続して行われていることが明らかとなった。

 ACCSおよびRIAJでは今回の結果をふまえ、「クリエータの創作活動に悪影響を与える、著作権等の侵害を前提とするサービスに対しては、法的措置等断固たる策を講じていく」としており、著作権保護とファイル交換をめぐる事業者サイド・ユーザサイド双方の今後の動向が注目される。
《RBB TODAY》
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