セガ、大容量コンテンツ配信システムの検証試験を実施。13の通信事業会社と16のコンテンツ会社が参加 | RBB TODAY
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セガ、大容量コンテンツ配信システムの検証試験を実施。13の通信事業会社と16のコンテンツ会社が参加

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 セガは、ゲームソフトをはじめとする各種アプリケーションソフトの配信事業に向けた検証試験の開始に同意したことを発表した。

 本サービスでは、同社の配信システムを利用し、大容量コンテンツを通信事業会社を通じて一般家庭へ配信する。コンテンツサーバを極力ユーザの近くに設置することで、回線の混雑による影響を最小限に抑え、ユーザに快適な通信環境を提供。さらに、通信事業会社のコンテンツ配信事業の展開を支援するというもの。セガにとっては、多くの通信事業会社と提携することで、同社が供給するコンテンツの利用者数を劇的に増加させる狙いがある。すでに、PC版「ファンタシースターオンライン」において同方式の採用を決定しているという。今回のコンテンツ配信システムの開発および供給は、セガの新しいネットワークゲームビジネスモデルにおける「デリバリー」+「オープンデバイス」+「コンテンツ」の構想を実現し、ビジネスに発展させようというものだ。

 同方式でのセガの役割としては、オリジナルコンテンツおよびコンテンツ会社より委託されたコンテンツを加工・編集して通信事業会社に提供し、コンテンツ配信の運営支援、配信基本システムの提供を行う。一方、配信事業会社は、ユーザに対して直接、コンテンツ配信を行い、各種プロモーションを行う。

 この配信システムにおける利用者のメリットとして、「ソフトウェアはブロック分割処理されて配信されるため、必要な部分をダウンロードした時点で使用可能となり、たとえばゲームソフトの場合は、プレイ中に残りのデータをダウンロードしておくことができる」「ソフトウェアのオンデマンドによるオンラインレンタル利用が実現する」「利用料は通信事業会社から接続料などとともに請求されるため、料金支払いのわずらわしさがない」ことなどがあげられている。

 また、通信事業会社にとっては、「大きな投資なしに、コンテンツ配信事業を展開できる」「これまで収益をあげることが難しかったネットワークゲーム配信においても、ユーザのアクセスに応じて料金を徴収することが可能となる」といったメリットがあるという。

 コンテンツ会社としては、「コンテンツを、新たな負担なく活用できる」「認証システムやデータの暗号化により、ソフトウェアの不正コピーや不正使用を防止できる」点があげられている。

 現時点で、このシステムによる試験配信には、以下の13の通信事業会社および16のコンテンツ会社の参加が決まっている。セガは、提携する通信事業会社がカバーするブロードバンドユーザは、2002年度末で約540万人、2005年度末では約1,700万人に達すると見込んでいる。

通信事業会社
・すでに実証試験を行い、ビジネス開始を検討中の企業
 関西マルチメディアサービス(ZAQ)
 日本テレコム(J-DSL)
・今後実証試験を行い、ビジネスへの移行を検討する企業
 イー・アクセス(eAccess)
 エヌ・ティ・ティ・ブロードバンド イニシアティブ(NTT-BB、BROBA)
 関西電力(ケイ・オプティコム)
 KMN(MEDIACAT、ROSENET)
 KDDI(DION)
 東京通信ネットワーク(TTNet、東京電力グループ)
 中国情報システムサービス(CIS、中国電力グループ)
 日本電気(BIGLOBE)
 ぷららネットワークス(ぷらら)
 ブロードバンド・エクスチェンジ(BBX)
 有線ブロードネットワークス(BROAD-GATE01)

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