フリービット、IPv6標準対応の仮想データセンターサービス「MeX VDC」を発表
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「MeX VDC」は、フリービットが提供するインターネットプロバイダ設備をいっさい持たずに、プロバイダ事業への参入を可能にした「ISP's ISP」事業に続くサービス内容。ハウジングサービスなどを使ってデータセンター設備を自社で調達せずとも、仮想サーバサービス事業の提供が月額9万9800円から可能になる「IDC's IDC」事業への参入となる。
「MeX VDC」は、あたかも自分自身の専用データセンターをデスクトップから操作しているかのように利用できる、本格的なデータセンター単位の仮想化サービスを行えることが特徴だ。「一般法人向け」サービスと、クラウドサービスを提供したい「事業者向け」の2つのサービスから構成され、クラウドサービス、クラウドビジネス、クラウドデータセンターサービス自体を展開できる。 各サービスは、MEXのデータセンター設備および運用実績とフリービットのソフトウェア技術を活かして、仮想プラットフォームを独自実装。たとえば、インターネットサービス事業者向け仮想化システムパッケージ「VPS-BOX」では、エンドユーザー価格でコンテナ型1VPSあたり、月500円の価格で仮想専用サーバサービスの提供が可能になる。
今後、フリービットグループでは、MeX VDC各サービスのプラットフォームとして、独自の仮想化技術「SiLK VM」を採用する方針。SiLK VMの主な機能としては、IPv6への標準対応、物理サーバ収容率の向上、ゲストOS(仮想サーバ上で動作するOS)のバリエーションの確保といった点がある。 SiLK VMはフリービットの中国事業展開のビジネスパートナーである北京天地互連信息技術有限公司との合作企業である北京天地互連飛比特網絡科技有限公司で、技術開発拠点である北京仮想化ラボを中心に開発を進めている。充実した機能と、開発投資を抑えることでコスト競争力のあるサービスを提供するという。
MeX VDCの中心サービスである中規模/大規模システム向け仮想データセンター「ENTERPRISE-FARM」は、希望システム構成に応じて、仮想化したサーバ(仮想マシン)やネットワークを用いた仮想的なデータセンター(VDC)を構築するもの。データセンターの運用に際しては、独自開発した管理ツール「MeX Desktop Data Center」を用い、利用者のオフィスから直接コントロールすることが可能。従来はハウジングサービスで運用していたような大規模システムのTCO削減を実現する。幅広い種類からのゲストOSの選択、ロードバランス機能の標準提供、VPN接続、アクティブな仮想マシンのクローンコピー作成、データバックアップなど充実した機能が利用できる。
フリービットの発表によると、ENTERPRISE-FARMは、管理ツールから稼働中の仮想マシンの完全クローンを5分で作成できる。、また、ネットワークの冗長構成自体を即座に変更することも可能で、情報システム担当者の負担を大幅に軽減する。また、新しい仮想システム本体を構築する際に1か月程度の時間を必要とするケースがあるが、ENTERPRISE-FARMでは、仮想マシンのクローンを作成するのと同様に、システムそのものも管理ツール上から最短約5分で作成可能という。
料金は、CPU 1vCPUあたり月額10,000円から、メモリ1GBあたり月額10,000円からとなり、1仮想マシンにはHDD100GBを標準で割り当てる。初期設定費用として、1仮想マシンあたり別途50,000円が必要だ。また、回線費用として、ピーク時通信速度が0〜10Mbpsの場合、1Mbpsあたり月額8000円から。初期費用は100,000円、IPアドレス割り当て手数料は、15,000(税別)となる。
この他、ライトユース向け仮想専用サーバサービス「ENTRY-VPS」が用意され、仮想専用サーバ1台単位で利用できる。メモリ1GB、HDD50GBの構成で月額費用は3,000〜4,000円、メモリ2GB、HDD100GBの構成で月額費用は5,000〜7,000円となる。販売主体はフリービット、販売開始はフリービットの2011年4月期第1四半期になる見通しだ。また、事業者向けサービスのインターネットサービス事業者向け仮想化システムパッケージ「VPS-BOX」は、仮想化プラットフォーム実装済みの物理サーバを1筐体単位で提供するサービス。VPS-BOX料金は月99,800円(ラック設置代、共用ネットワーク利用料などを含む)。収容可能なVPS数はメモリ256MB、HDD10GB構成で構成した場合、最大250VPSを動作させることが可能だ。エンドユーザー向けに、仮想専用サーバ(VPS)サービスを提供するインターネットサービス事業者向けの販売を予定している。
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