「スカイプ」は「Web2.0」か? | RBB TODAY
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「スカイプ」は「Web2.0」か?

エンタープライズ その他
 「Google Talk」や「MSNメッセンジャー」などのIM(インスタントメッセンジャー)が再び注目を集めている。その中でもとくに、世界中で6,000万人以上の登録ユーザーを誇る「スカイプ」の存在がIM市場だけにとらわれない可能性が取りざたされている。

 たとえば、スカイプIDを持ったユーザに向けたボイス広告やカスタマサポートなどの「ボイスコンテンツ市場」だ。スタティックな音声データのストリームだけでなく、オペレータとの会話や、ひょっとすると有名人のチャットイベントが、文字通り直接おしゃべり(チャット)ができるようになるかもしれない。

 また、ライブドアは、スカイプと「livedoor Wireless」(無線LANスポット)によって実質的な携帯電話市場に参入しようとしている。PCやPDAにスカイプをインストールしておけば、無線LAN経由でスカイプどうしだけでなく携帯電話や固定電話と通話することができるのだ。しかも、この方式のビジネスには国ごとの周波数割り当て問題や許認可・免許制度なども不要である。

 セマンティックWeb、クライアントサイド、XMLなどをキーワードに「Web2.0」という概念が注目を浴びているが、この言葉を、ブロードバンドインフラの整備、PCの高性能化、ニーズの多様化、プラットフォームや標準化騒動の鎮静化など、多数の要因がからみあった上での既存技術の再定義とするならば、スカイプはWeb2.0のひとつであると考えられる。

 RBB PRESSでは、このような動向を踏まえて「スカイプのすべて」を発行した。これまでのインストールガイドやP2P技術とIP電話にスポットをあてた類書と違って、ビジネスに役立つという視点から、スカイプの有名情報サイトの情報を書籍化している。

 スカイプは、2006年に向けて大手キャリアやISPも無視できないキーワードになるかもしれない。
《RBB TODAY》
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