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続報-OCNが電話サービスに。So-net,@niftyがOCNのIP電話サービス網を実験利用。相互接続も

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続報-OCNが電話サービスに。So-net,@niftyがOCNのIP電話サービス網を実験利用。相互接続も
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 OCN、So-net、@Niftyの3社は、共同で高品質のVoIPを試験提供することに同意した。大手ISPの3社がVoIPの共同実験参加に同意したことにより、今後IP電話は新たな時代に突入する可能性が見えてきた。

 3ISPの基本的な実験内容は、OCNのIP電話網や機器類を利用して、高品位IP電話と相互接続の実験をするもの。実験自体は各ISPの会員1万ユーザ程度が参加し、実験期間中の利用料金、基本料金、端末料金はすべて無料となる大々的な実験を予定する。「ある程度の会員規模を持ったISPが会社を超えて共同でVoIPサービス実験を提供するのは初めて」(写真下 NTTコミュニケーションズ 取締役経営企画部長 高瀬充弘氏)というように、ISPを超えた形で相互接続実験に着手するのはかなり異例なケースといえる。相互接続がうまくいけば、IP電話がISP選びのひとつのキーワードにもなる可能性がある。



 3社の接続実験は、POTS端末を利用した既存の電話型IP電話サービスとなる。実験に伴い3社は通信機器としてVoIP TAやVoIP機能を搭載したADSL機器(IAD:Integrated Access Device)を提供するため、PSTN機器ベースのIP電話サービスとなる。PCの電源が入っているかどうかは問題ではないため、あくまでもADSLモデムの電源さえ入っていればVoIP網とPSTN網の2つを受信できる形での実験になる。実験規模は3社合わせて3万人であるが、3社の会員は1,100万利用者おり、130万ブロードバンド環境利用者となる。IP電話サービスの提供形態、そして会員数からしても、事実上Yahoo!BBのコンペティタとなる規模を持ち合わせている。また、実験サービスも、IP2IP、IP2POTSの2つの形態に対応し、実験中のすべての料金は無料となる。なお、実験中は国内PSTNの電話サービスと3社のIP電話への通話に限定される。実験中は携帯電話接続や国際接続を提供しない。(写真下 左より前田幸一氏(NTTコミュニケーションズ コンシューマ&オフィス事業部長)、加藤雄一氏(ニフティ 常務取締役システム事業部長)、近藤幸直氏(ソニーコミュニケーションネットワーク 取締役専務(COO)))



 今回の実験では、VoIP網の環境をNTTコミュニケーションズが提供し、3ISPが共通したVoIPネットワーク網とコールエージェントを利用するほか、VoIP網上のメディアゲートウェイを経由してPSTN網との相互接続を実現する。基本はNTTコミュニケーションズがVoIP網とそのバックエンドサービスを支援する形になっている。事実、実験中においてISP間のユーザ接続はNTTコミュニケーションズが申請している050のIP電話番号を利用する形になる。、今回の実験形態が有効となれば、NTTコミュニケーションズは各ISPに対してVoIPサービスをOEMする形でビジネスモデルが組み立てられるとみられ、NTTコミュニケーションズは新たな形で原点に回帰することにもなる。

 実験期間は12月から2月末までとなっているが、1月までは各ISP内の会員に対しての閉じたサービスを、2月よりISP間の相互通話実証を実験する。なお本格サービスの開始は3月を予定している。NTTコミュニケーションズは、本格サービス以降にはさまざまなISPに対して同じアプローチをする予定でおり、ユニファイドメッセージやネットミーティング、公衆無線LANへの適用も検討するとしている。
《RBB TODAY》
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