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JR東海、地震&安全対策に関する取り組みを発表

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地震発生時に「ブレーキダンパー」の接合部が滑り出し、摩擦力で建物の揺れを減衰することで、レンガ橋脚の揺れを減少させて損傷を防ぐ。鉄道構造物への「ブレーキダンパー」の採用は、今回のJR東海が初の事例となる(画像はプレスリリースより)
  • 地震発生時に「ブレーキダンパー」の接合部が滑り出し、摩擦力で建物の揺れを減衰することで、レンガ橋脚の揺れを減少させて損傷を防ぐ。鉄道構造物への「ブレーキダンパー」の採用は、今回のJR東海が初の事例となる(画像はプレスリリースより)
  • 線路に設置された脱線防止ガード。列車側に設置されている逸脱防止ストッパーと連携させることで、脱線や逸脱を未然に防ぐことを目的としている(画像はプレスリリースより)
  • 地震発生時にすみやかに列車を止める「防災システム(テラス」の概要(画像はプレスリリースより)
 東海旅客鉄道(JR東海)は8日、地震対策における耐震補強の一環として制震装置による橋りょうの補強を3月に行ったことを始め、複数の地震対策に関する施策を発表した。

 橋りょう補強に関しては、橋脚の一般的な耐震補強は、橋脚の周りを鋼板やコンクリート等で巻く工法で行われ、地震の揺れに対して強くする効果があるという。

 しかし東海道本線の堀川橋りょう(金山駅~尾頭橋駅間)は、明治40年に建設されたレンガ造りのもので、周辺環境の状況から大規模な掘削が難しく、一般的な工法による補強が困難となっていた。

 今回の補強では大林組が開発した制震装置(ブレーキダンパー)を桁と橋脚に複数設置することで、地震が起きた際にエネルギーが吸収するというもので、「揺れに耐える」強化ではなく、「揺れを小さく抑える」という異なるコンセプトの仕組みとなっている。

 同社は今後、同様の制振装置の工法について、新幹線の高架橋の揺れを抑える脱線防止対策のひとつとして活用することも検討している。

 また、その他の地震対策として、揺れをとらえると自動的に送電を停止し、列車に緊急停止指令を出す地震防災システム、脱線防止ガードをつかった地震時の脱線対策、駅舎の耐震補強なども合わせて発表している。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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