「防水できるスマホケース」、15秒でビチャビチャに……国民生活センター調査 | RBB TODAY

「防水できるスマホケース」、15秒でビチャビチャに……国民生活センター調査

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15秒でビチャビチャに
  • 15秒でビチャビチャに
  • 「防水できるスマホケース」の外観
  • ファスナーに隙間があった
  • 4秒で水が浸入
 スマートフォンの機能として「防水」「防滴」は高い需要がある。お風呂場でスマホを使いたい、料理しながらレシピを見たい、メイク中に洗面台に置きたい、海に落としても安心……など、なにげなく便利さと利用シーンを広げてくれる機能だからだ。

 本体が防水になっている機種も最近は多い。防水機能の保護レベルは以下のように規格化されており、スマートフォンのスぺックとして記載されている。

IPX5:勢いよく水をかけても保護する(噴流に対する保護)
IPX7:水に沈めても影響がないように保護する
IPX8:潜水状態での使用に対して保護する

 また「スマートフォンを防水できるケース」といった商品も、いくつか販売されている。ビニール系素材で、非防水スマホをまるごと入れてしまうような製品が多い。

 しかし、国民生活センターが「商品名にWaterproof(防水)とあるスマートフォンケース」について、実験を行ったところ、当該品と同型品(3個)の全てで、水が内部へ浸入したという。このケースは、長手方向(縦)に2重のファスナーがある商品だった。

 「2重ファスナーを閉めて首にかけ、下の部分が水に浸かった瞬間、水がケース内に浸入し、スマートフォンに水が付いた」というユーザーからの相談を受けて調査を実施。スマートフォンの模型を入れてからファスナーを閉め、開閉部を端から端までなでるように3往復なぞって開閉部を密着させた後に、水槽に下半分を水没させた。その結果、ファスナーと接合部の隙間から内部へ水が浸入したとのこと。写真を観ると、15秒後には完全に水が入って「ビチャビチャ」の状態になっている。

 注意表示を調べたところ、「本製品は、完全防水ではございません」という記述があった。また「サイドのダブルファスナーをきっちり閉めると防滴効果を発揮します」との表示があったが、水に沈めた場合の浸水に対する注意表示はなかった。現在この商品の表示は「防水」から「防滴」に変更され、注意書きも付記されたという。

 正直、国民生活センターの資料写真では、水しぶきを防ぐ「防滴」ならともかく、「こんなケースで、防水にはならんだろ……」というような、粗雑な作りに見える。一方で、防水できるケースは複数あり、ちゃんとした製品をチョイスすれば問題なく使用できる。多少高価でも、ネジ止めのような仕組みで、「開閉部をきっちりロックできるタイプ」を選んでほしい。
《冨岡晶》

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