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【オトナのガジェット研究所】iPadがセカンド・ディスプレイに! 「Duet Display」アプリを使ってみた

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画面の左右半分ずつを2台のモニターを使って表示。MacBook(右画面)からiPad(左画面)へPhotoshopのウィンドウを動かしてみた
  • 画面の左右半分ずつを2台のモニターを使って表示。MacBook(右画面)からiPad(左画面)へPhotoshopのウィンドウを動かしてみた
  • iPadをMacBookのセカンド・ディスプレイにできるアプリ「Duet Display」
  • 外出先でも快適に使えた
  • オフィシャルサイトからMac用アプリをダウンロード
  • インストールするとメニューバーから「Duet Display」が呼び出せる
  • 必要なアイテムはiPadにMac、Lightning-USB変換ケーブル
  • iPadをMacにつないでDuet Displayを起動するだけでセカンド・ディスプレイ環境ができあがる
  • Mac OSのディスプレイ環境からセカンド側ディスプレイの表示位置が決められる
■外出先でもセカンド・ディスプレイ環境が得られる

 筆者の手元に用意したMacBook Pro Retina 13インチとiPad Air 2を組み合わせた環境で「Duet Display」を使ってみた。

 このMacBook Proは筆者が毎日の原稿書きに使っている相棒であり、本稿もこれで執筆した。現行のMacBookシリーズは最大画面サイズが15インチまであるが、記者会見に出かけて外出先で原稿を書く機会も多い筆者にとって、13インチはポータビリティを考えると丁度良いサイズ感なのだ。一方で不満があるとすれば、液晶画面がもう少し広く使えたら写真の編集や、Webブラウザで調べ物をしながら原稿を書くのも楽なのになあと思うことがある。本体のサイズはそのままで、画面だけが大きくなってほしいという願いはMacBook単体では実現不可能だが、「Duet Display」とiPadを用意すればその夢が叶うというわけだ。

 まずはオーソドックスな用途を想定して、Macの側でエディタソフトを立ち上げて原稿を書きながら、メールはiPadに開いたウィンドウを立ち上げっぱなしにしてリアルタイムにチェックできる環境をつくってみた。

 なるほどこれは快適だ。写真の整理はiPadの側にアドビのメディア管理ソフト「Adobe Bridge」を立ち上げておいて、Mac側で個別のファイルを開いて「Adobe Photoshop」で加工する。Mac単体の画面では写真を一覧で把握しながらPhotoshopで作業するのは難しいので、外出先のノマドワーク時にちょっと大きめのディスプレイ環境が得られるメリットは大きいと思う。

 なおiPad側の画面はタッチ操作ができる。WindowsのPCにはタッチパネル液晶を搭載する製品も多いので別に珍しくもないかもしれないが、Mac OSの画面をタッチ操作している感覚は何だか新鮮だ。ただし、このタッチ操作は余り複雑な作業ができるわけではない。1本指でのタッチがマウスの“左クリック”、2本指では“右クリック”と同じコマンドになる。

 開いたウィンドを掴んで動かしたり、Webブラウザのリンクを選択して開いたりはできるのだが、残念なことに上下左右にブラウザの画面をスワイプしてスクロールしたり、Photoshopの画像をピンチイン・アウトしてズームする操作などには対応していない。できることがそんなに多くないので、結果的にiOSの画面内もMacのトラックバッドによる操作が中心になる。

■操作のレスポンス遅延もなく快適。バッテリーの減り具合には要注意

 iPad側のディスプレイは操作のレスポンスに遅延がなく、ストレスは感じなかった。今回は互いにRetinaディスプレイどうしのMacBook ProとiPad Air 2でテストしたので、画面の精彩感や色のバランスも統一感が取れていて、まるで13インチのMacの画面がそのまま拡張されたように感じられるほど快適だった。

 反面、使いづらかった点としては、Duet Displayを使用中はMacの側のバッテリーの減りが早くなってしまったことだ。こうなるとMac本体を電源につないでおける環境が求められるので、万一ACアダプターなしで使う場合は少々の心配りが必要だ。ほかにもアプリのユーザーによるレビューを読んでいると、組み合わせる機器によって動作の安定度に差が現れることもあるようだ。

 何はともあれ、手元にMacとiPad/iPhoneがあれば1,600円という元手でセカンド・ディスプレイ環境が手に入るなら、これはまあ妥当な価格設定と言っていいかと感じた。Windows対応も期待したいところだが、アプリのFAQページでは「ロードマップ上で検討しているし、現在鋭意開発中」と回答している。iOS機器をWindowsをベースに活用している方も多いと思うので、このあたりのスピーディーな対応にも期待したい。

 これだけiPadが手軽にセカンド・ディスプレイになれば、活用する機会が自然と増えて、9.7インチの画面サイズがいまひとつ物足りなく感じるようになるはず。ウワサされている12インチ超えの「iPad Pro」が現実のものになれば、仕事の効率もさらに上がるかもしれない。
《山本 敦》
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