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ヤマハ、ユニファイドコミュニケーションマイクスピーカーシステム「YVC-1000」を発表

エンタープライズ ハードウェア
ヤマハ代表取締役社長 中田卓也氏
  • ヤマハ代表取締役社長 中田卓也氏
  • ユニファイドコミュニケーションマイクスピーカーシステム「YVC-1000」
  • ヤマハ 音響営業統括部長 大澤博史氏
  • ヤマハ 楽器・音響開発本部長 長谷川豊氏
  • 遠隔会議システムの利用シーンの広がり
  • ユニファイドコミュニケーションが定着すると予想
  • 「高音質」の重要性を改めて認識し、製品開発に取り組んだという
  • 「ユーザビリティ」にこだわった
 ヤマハは17日、ユニファイドコミュニケーションマイクスピーカーシステム「YVC-1000」を発表した。5月15日から全国で発売する。同日、都内で開催された新製品発表会にはヤマハ代表取締役社長 中田卓也氏らが登壇し、新製品の特徴や投入の経緯などについて説明した。

 同社は2006年からWeb会議システム市場に参入し、会議用マイクスピーカーProjectphoneシリーズを発売してきた。今回、これまで主に企業の会議用として導入されてきた遠隔会議システムが、遠隔授業・講義・セミナーや遠隔相談など会議以外の用途にも拡大していることに着目し、「会議以外にも最適な、高い音声品質を約束する音声デバイス」(ヤマハ 音響営業統括部長 大澤博史氏)として新シリーズ「Yamaha Voice Communication(YVC)」の提供開始を決めた。大澤氏によると、Web会議等に関して「臨場感のある音声でコミュニケーションを取りたい」「海外拠点とのやり取りの際、音声に難がある」といった要望、課題が多く挙がってきており、“音”の重要性を再認識したとのこと。

 利用シーンが拡大することで利用者層も広がり、ITや音響の専門家ばかりではなくなってくる。そこで「YVC-1000」は、マニュアルを見なくても音声で使い方が分かったり、使用環境の特性を自動認識して音声調整する機能が搭載されるなど、「いかにユーザビリティを高めるか」(ヤマハ 楽器・音響開発本部長 長谷川豊氏)を念頭に置いて開発されたという。

 適応型エコーキャンセラーをはじめ、ヤマハが長年培ってきた高音質技術を数多く搭載。マイクで収音した音から人間の声を高い精度で判定する技術「HVAD」(Human Voice Activity Detection)をさまざまな音声処理に組み込むことにより、音声とノイズを仕分けして、「話しやすく」「聞きやすく」「疲れない」音声コミュニケーションを実現するとしている。スマートデバイスとの接続もポイントに挙げられた。Bluetooth、NFCを用いてワンタッチでスマートフォンやタブレットに接続することが可能。

 標準構成はスピーカーとマイクが1台ずつ、中規模の会議室でマイクを中央に設置することを想定している。マイクは最大5台まで拡張でき、部屋のレイアウトや大きさ・参加人数に合わせた設置が可能になる。また、外部スピーカーと組み合わせればホールなどの大きな会場での利用も考えられる。「YVC-1000」は標準構成が税抜120,000円。拡張用マイクが税抜30,000円。スピーカー本体は332×95×162mm、1.8kg。マイクは136×36×136mm、0.4kg。

 中田社長は、「元々の(ヤマハの)強みである“音”。加えて20年来培ってきた通信技術。これらを組合わせて、新しいコミュニケーションのありようを提案したい。ヤマハという会社が持っている力を十分につぎ込んで、提案させていただく。これを次の成長の軸にしていきたい」とコメントした。
《白石 雄太》
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